ある日のチャレンジレースで起きた驚愕の走り

3月24日の静岡2R・A級チャレンジ予選で、東京83期の原野隆が驚愕の走りを見せた。今回はリプレイ画像と共に、その走りを振り返る。

3月24日 静岡2R

選手名登録地得点期別
天沼雅貴埼玉69.1596
米倉剛志千葉68.8889
椿佳友北海道73.2364
松本昌士福島74.5192
梶山大輔神奈川71.6076
原野隆東京65.6683
小林和彦群馬70.0082
並び:251・6・43・7

人気は割れ気味で、2米倉剛志率いる南関勢がわずかに上位人気。このレースの主役となる6原野隆は単騎戦を選択した。

初手の並びは251・6・43・7。

赤板で抑えた4松本昌士が先頭に立ち、2米倉は後方へ。ここから、6原野の「魂の走り」が始まる。

第一の見せ場~外競りを一発で決着

単騎7番手ではノーチャンスと踏んだ6原野は、外併走のリスクを承知で5梶山大輔の位置へ。

一発で5梶山をどかし、2米倉のマークを奪取した。

第二の見せ場~一瞬で2車を捌く立ち回り

しかし、2米倉は3椿佳友のけん制の前に外へ。この時、内が空いた一瞬を6原野は見逃さなかった。まずは先手ラインを追走していた7小林和彦を外から極め、

返す刀で3椿を内から掬い、今度は4松本のマークを奪ってしまった。

この段階で相当脚を使っていたはずで、普通のA3選手ならここまでで見せ場は終わりのはず。

しかし、まだ6原野の力は残っていた。

第三の見せ場~捲りを止め、前をかわして1着ゴール

最終バック、今度は前のもつれを、後ろで脚を溜めていた1天沼雅貴が大捲り。一気に捲り切る勢いだったが、

何と6原野はこれにも一発ブロック。

そして1天沼の勢いを殺した後に、直線で前を行く4松本をかわして1着ゴール。これだけの選手をヨコに捌いて、なおかつ逃げた選手をかわすとは、とても44歳・A3の選手とは思えないパフォーマンスだった。

単騎の6番車が1着とあっては、払戻金もご覧の通り。3連単は46万円台の大波乱となった。

都合6人中、4人の選手を捌いて位置を分捕り、しかも直線は前の選手をかわしての1着。全盛期の村上義弘を彷彿とさせる走りだが、これをA級3班、しかも65点台の選手がやったのだから驚きは尽きない。

残り2日間こそ冴えない走りが続いたが、今後の原野のレースぶり―特に、単騎戦の時のレースにはより一層注目したい。

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