豊橋競輪G3「ちぎり賞争奪戦」決勝回顧&振り返り
28日、豊橋競輪G3「ちぎり賞争奪戦」決勝が行われ、静岡96期の深谷知広が優勝した。深谷は今年6回目、G3は今年初で通算25回目の優勝。豊橋記念は2014年の65周年記念以来、12年ぶり2度目の優勝となった。2着には眞杉匠、3着には菊池岳仁が入った。3連単は9-1-4で7,080円。
豊橋競輪G3決勝 展開
初手の並びは誘導以下、9深谷ー2小原、4菊池ー1眞杉、3新山ー5守澤ー7成田、6棚瀬ー8岡本。赤板で棚瀬が抑えて先行態勢も、後方から巻き返した新山に併せて、ホームで菊池が叩き返して主導権。深谷は関東勢の後ろを追って直線へ。番手から抜け出す眞杉を、深谷がゴール前で捉えて優勝となった。
決勝振り返り
明暗を分けた初手の差ー小原のS取りが1着と2着を変えた
今回も、結果を分けたのは初手の差だった。小原のアシストで前を取った深谷と、中団前からになった眞杉。3月のウィナーズカップ決勝でも、小原のS取りで深谷が前を取り、先行の番手だった眞杉を捲っている。現行ルールではやはり初手前が圧倒的に有利だ。その鉄則を、改めて思い知らされた。
自分の競走をした菊池と冷静だった深谷
まずは後ろ攻めの棚瀬が前を抑えて先行態勢。前受けの深谷としてはその3番手が欲しかったところだが、前には菊池がいる。深谷の中では菊池なら後手を踏まずに、後ろの新山よりも先に仕掛けるだろう、それに乗れば十分に直線勝負ができるといいう青写真が出来ていたはずだ。無理をせずに5番手に収まると、打鐘で巻き返した新山に併せて菊池が発進。まさに深谷の思惑通りの展開となった。
眞杉も目標にされては押し切り厳しく
それでも、先に脚を使ったにも関わらず結果3着に粘り込んだ菊池の競走は見事だった。番手の眞杉も、新山をけん制しながら菊池を追走し、後ろに備える。
しかし、真後ろにいるのは流れに乗って脚を使わず位置を取れた深谷。さしもの眞杉も、追走と後ろのけん制で微妙に脚を使わされており、目標にされては押し切りは難しかった。直線も懸命のけん制を見せたが、外を踏んだ深谷がそれを交わして優勝。実力者同士の見ごたえ十分の一戦となったが、その差はわずかな要素ー位置取り、使った脚の差ーの積み重ねによってついた3/4車身差だった。
繰り返しになるが、今回の深谷の優勝は小原の前取りによるところも大きい。現代競輪では、スタート力も大きな武器になることは必ず覚えておきたい。
まとめ
深谷にとっては準地元ともいえる豊橋での記念優勝。来月のオールスターへ向けては理想的な形でのステップとなった。一方、唯一のSSながら優勝を逃した眞杉は、準決勝でのミスもあり、修正すべき点も多かったはず。オールスターまでにその課題を見直して臨みたいところだろう。
