真夏の祭典・オールスター競輪
8月12日~16日まで、名古屋競輪場で第63回オールスター競輪が開催される。今回は、2年連続のオールスター開催となる名古屋競輪場の特徴、決まり手、平均配当を徹底分析していく。
名古屋競輪場のバンク概要
まずは、名古屋競輪場の主な特徴を挙げていこう。
基本のバンクデータは以下の通り。
バンク周長 | 400m |
見なし直線距離 | 58.8m |
センター部路面傾斜(カント) | 34° 01’47” |
ホーム幅員 | 10.3m |
バック幅員 | 9.3m |
センター幅員 | 7.3m |
オーソドックスな400mバンクで、見なし直線距離も400mバンク31場中12番目の長さとほぼ平均的。ただし、カントがややきついため、捲りのスピードが乗りやすく、逃げた選手が若干不利になる傾向にある。
かつてはバンクの周囲を建物が囲んでおり、風の影響をほとんど受けなかったが、2005年に2コーナーのスタンドを取り壊したため、そこから吹きこむ風に影響を受けるようになっている。とはいえ、全体的に大きな癖もなく、どの選手も力を発揮できるバンクと言えるだろう。
オールスター競輪が行われる8月はちょうど梅雨明けの時期でもあり、厳しい暑さが予想される。一般的に気温が高いほど上がりタイムが早くなる傾向にあるため、オールスター競輪も多分に漏れずスピード勝負になる可能性が高い。
名古屋競輪場の決まり手
続いては、名古屋競輪場の決まり手を見る。今回の調査対象は、2020年に行われた9車立てレースで、S級戦75レース、A級戦96レースの計171レース。
まずは、全171レースの決まり手。
1着 | 割合 | 2着 | 割合 | |
逃げ | 28回 | 16.37% | 29回 | 16.86% |
捲り | 70回 | 40.94% | 27回 | 15.70% |
差し | 73回 | 42.69% | 46回 | 26.74% |
マーク | 0回 | 0% | 70回 | 40.70% |
続いて、S級戦75レースの決まり手。
1着 | 割合 | 2着 | 割合 | |
逃げ | 11回 | 14.67% | 12回 | 16.00% |
捲り | 33回 | 44.00% | 12回 | 16.00% |
差し | 31回 | 41.33% | 15回 | 20.00% |
マーク | 0回 | 0% | 36回 | 48.00% |
「逃げが若干不利になる」と先程説明したものの、今年半年間に限ると1着の逃げと捲りの決まり手の差がかなり顕著に表れている。ただし、A級戦とS級戦でそこまで大きな開きは無いため、S級戦になって極端に逃げが苦しくなるというわけではない。
また注目すべき数字は、S級戦の捲りと、2着のマークの数字の多さである。一般的に捲りが差しを上回ることはかなり珍しく、今年に限れば捲り選手を1着に固定すると的中率がかなりアップすることが分かる。
そして、2着にマークの決まり手が多いということは、ラインでの決着が目立つということである。ラインでの決着が多ければ、その分配当は安く収まりやすい。この点は、平均配当の分析でも触れることとする。
名古屋競輪場の平均配当
続いて、名古屋競輪場の平均配当に触れる。今回も例によって、対象は2車単と3連単のみとする。
まずは、全体の平均配当から。
3連単 | 2車単 | |
最高配当 | 534,520円 | 81,460円 |
最低配当 | 300円 | 140円 |
1日ごとの最高平均配当 | 131,440円 | 23,348円 |
1日ごとの最低平均配当 | 2,230円 | 554円 |
全体平均配当 | 29,782円 | 4,685円 |
万車券出現数 | 75レース | 15レース |
万車券率 | 43.86% | 8.77% |
続いて、S級戦の平均配当。
3連単 | 2車単 | |
最高配当 | 534,520円 | 39,280円 |
最低配当 | 300円 | 140円 |
1日ごとの最高平均配当 | 113,476円 | 12,502円 |
1日ごとの最低平均配当 | 4,814円 | 954円 |
全体平均配当 | 30,017円 | 4,249円 |
万車券出現数 | 35レース | 6レース |
万車券率 | 46.67% | 8.00% |
万車券はほぼ2レースに1レースの割合で出現する一方で、3連単の最低配当が300円を記録したほか、1日に1,2本しか万車券が出ない日もあるなど、「荒れる日はとことん荒れるが、荒れない日はとことん荒れない」印象がある競輪場。つまり、上下の振れ幅が大きい分、平均配当も比較的落ち着いているということである。その日の流れを見て、今日は荒れる日なのか、荒れない日なのかを見極める必要がありそうだ。
名古屋競輪場で勝負するにあたって…
ここからは、筆者が実際に名古屋競輪場で車券を買った際に感じた内容を記していく。あくまでも車券購入のヒントの一助としていただきたい。
・特別競輪を数多く開催している競輪場だけに、力勝負となることが多い。イメージとしては堅めだが、一度もつれると一気に分からなくなる。
・人気のラインはよほど仕掛けが遅くなるか、調子が落ちていない限り届く。逆に言えば、人気薄のラインでもタイミングさえ合えば大捲りを放って一発がある。先手ラインはA級戦ならまだ残れるイメージだが、G1では…。
・捲りが活躍しているため、ライン3番手の選手は苦戦を強いられる。基本は先頭、2番手を中心に車券を組み立てたい。穴狙いなら捲り⇒先手ラインの番手の筋違い車券。
まとめ
名古屋競輪場の特徴をもう一度まとめると、以下の通り。
・直線の長さは平均的だが、カントがきつく、捲りがやや有利。
・ライン決着が多く、堅めの配当も目立つ。しかし、荒れる時はとことん荒れる。
・ライン3番手は苦戦。穴狙いなら、捲り⇒先手の番手の筋違い。
以上の内容を参考に、オールスターの5日間を楽しんでいただきたい。
オールスター競輪を買うなら『みんなの競輪』
キャッシュバックでお得に競輪が楽しめる!「みんなの競輪」公式サイトはこちら!
オールスター競輪のお得なキャンペーン情報はこちら!
オールスター競輪3日目の予想情報
オールスター競輪3日目の予想をチェックしよう!
オールスター競輪をもっと楽しむ!オススメ記事
競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属)
最新記事 by 競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属) (全て見る)
- 【新競輪・PIST6】本日の予想情報 - 2024年9月30日
- 競輪のルール編~後編~分かりにくい失格もこれを読めば解決! - 2024年9月18日
- 競輪のルール編~前編~分かりにくい失格もこれを読めば解決! - 2024年9月17日