2026年9月18日(金)~21日(月・祝)、富山競輪場で「第42回共同通信社杯競輪GII」が開催されます。共同通信社杯競輪はS級S班をはじめとするトップ選手が集う一方、将来を期待される若手にも大きく門戸を開いているのが特徴です。公式でも「若手の登竜門」と位置付けられており、他のビッグレースとは少し違った選考方法が採用されています。

共同通信社杯競輪2026の選考概要

項目内容
開催日2026年9月18日(金)~21日(月・祝)
開催場富山競輪場
グレードGII
選考月2026年7月
選考期間2026年1月~6月
参加選手数108名
補欠選手8名
最低出走回数24出走
基本条件開催時にS級在籍

大前提として、共同通信社杯競輪に出場するには開催時にS級へ在籍している必要があります。そのうえで、S級S班、国際大会・ナショナルチーム関係者、共同通信社推薦、若手の得点上位、FⅠ決勝で好成績を重ねた選手、平均競走得点上位者という順に108名が選ばれます。

共同通信社杯競輪2026の選考順位

順位選考対象
1S級S班在籍者
2直近前回のオリンピック自転車競技トラック種目1~3位
3選考期間中に2か月以上JCFトラック種目強化指定(A)に所属した選手 ※開催時S級1班
4共同通信社が推薦する選手3名以内
5113期~129期の卒業選手のうち平均競走得点上位25名
6FⅠ決勝1~3位回数上位者
7平均競走得点上位者

最大の特徴は、5番目に設定されている「113期~129期の平均競走得点上位25名」です。S級S班など上位の選考項目で既に選ばれている選手を除き、日本競輪選手養成所113期から129期までの卒業選手を対象に、2026年1月~6月の平均競走得点上位25名が優先的に選抜されます。

なぜ共同通信社杯は「若手の登竜門」なのか

通常のグレードレースでは、競走得点や賞金、グレードレース実績を積み上げたトップ層が中心になりやすく、デビューから日が浅い選手がビッグレースへ出場するまでには時間が必要です。しかし共同通信社杯では、一定範囲の期別から25名を先に選抜するため、若い世代にも出場機会が与えられます。

ここで重要なのは「若手は25名だけ」という意味ではないことです。113期以降でもS級S班やJCF強化指定など別基準で先に選ばれる選手がおり、さらにFⅠ決勝成績や平均競走得点から追加で選ばれる場合もあります。そのため、実際の若手出場者は25名を上回る可能性があります。

2026年大会でも、ビッグ初出場となる若手に加え、市田龍生都、山崎歩夢、室井蓮太朗ら新世代が注目されています。実績十分のトップ選手と勢いのある若手が同じ舞台でぶつかることが、この大会の魅力です。

若手25名は平均競走得点で決まる

若手選抜は単純な年齢順やデビュー順ではなく、選考期間中の平均競走得点で決まります。対象となる113期~129期の中で、実際の競走で高い得点を残した選手が優先されます。

つまり「若いから出られる」のではなく、「若手世代の中で結果を残した選手に優先枠がある」という仕組みです。さらに開催時S級在籍が条件なので、新人が無条件で出場できるわけでもありません。若くしてS級へ上がり、高い競走得点を維持した選手にチャンスが与えられます。

FⅠで安定して決勝上位に入る選手にもチャンス

若手25名の次に選ばれるのが「FⅠ決勝1~3位回数上位者」です。FⅠの優勝回数だけではなく、決勝で1着・2着・3着に入った回数が評価されるのがポイントです。同数の場合は選考期間中の平均競走得点が高い選手が上位になります。

そのため、グレードレースのタイトルがなくても、FⅠでコンスタントに決勝へ進み、上位着を重ねている好調な選手には出場のチャンスがあります。さらに残る枠は平均競走得点上位者から選抜され、同点の場合は選考期間中の選考用賞金獲得額が多い選手が上位です。

共同通信社推薦は最大3名

共同通信社による推薦枠もあり、最大3名まで選出されます。公式基準で明示されているのは「共同通信社の推薦する者3名以内」という点で、推薦選手も開催時S級在籍という大前提は同じです。

出走回数不足・欠場・失格は選考除外の可能性

主な除外条件内容
出走回数不足選考期間中24出走未満
欠場選考期間中の欠場2回以上
失格選考期間中の失格3回以上
あっせん保留選手選考時にあっせん保留措置中
あっせん停止等開催月にあっせん停止等の措置を受けている場合

ただし、S級S班選手のやむを得ない事情、オリンピック・世界選手権など国際大会への出場、JCF公認の強化合宿への参加で最低出走回数を下回った場合は、審議のうえ取り扱いが決まります。落車や失格に伴う欠場なども、欠場回数に算入されない場合があります。

選考順位は番組にも関係する

共同通信社杯競輪は「自動番組編成方式」も特徴です。初日に特別選抜予選などのシード番組はなく、全員が一次予選からスタート。一次予選や二次予選では、選考順位や前日の着位をもとにあらかじめ決められた方式で番組が組まれます。

そのため選考順位は、単に出場できるかどうかだけでなく、大会開始後の組み合わせにも関係します。S級S班でも初日から予選を走るため、実績だけでは勝ち上がれない緊張感の高いGIIです。

まとめ

共同通信社杯競輪2026は参加108名、補欠8名。選考期間は2026年1月~6月で、最低出走回数は24走です。開催時S級在籍を基本条件に、S級S班、オリンピック上位者、JCF強化指定選手、共同通信社推薦、113期~129期の平均競走得点上位25名、FⅠ決勝1~3位回数上位者、平均競走得点上位者の順に選ばれます。

最大の特徴は、113期~129期から25名を優先的に選抜する若手重視の仕組みです。若いだけではなく、S級へ昇格し、高い競走得点を残した選手にビッグレースへのチャンスを与える制度であり、共同通信社杯が「若手の登竜門」と呼ばれる理由でもあります。2026年の富山大会でも、ここをきっかけに一気にスターへ駆け上がる新鋭が現れるのか注目です。