2026年のガールズグランプリ争いも、8月終了時点で輪郭が見え始めた。現在の獲得賞金ランキングでは佐藤水菜が大きく抜けて首位。すでにG1を制して出場資格を得ているため、残る椅子は6つとなる。

ここで注意したいのは、KEIRIN.JPで表示される「獲得賞金ランキング」と、実際のグランプリ選考に用いられる「選考用賞金」は完全には一致しないこと。それでも現在地を把握する材料としては十分で、秋の争いは太田りゆ、児玉碧衣を中心に進んでいる。

太田りゆ・児玉碧衣は大きくリード

佐藤に続く太田りゆ、児玉碧衣は、現状ではかなり有利なポジションにいる。通常開催でも優勝を重ねられる力があり、この先大きく失速しなければ賞金ルートでのグランプリ出場が見えてくる。

その後ろでは梅川風子、山原さくら、尾崎睦が続く。この3人も現在の順位を維持できれば有力だが、競輪祭女子王座戦で新たなG1覇者が誕生すると、賞金枠が一つ減る。まだ安全圏とまでは言えない。

現在の最大のボーダーは吉川美穂

佐藤を除いて賞金上位6人が出場すると仮定すれば、現時点の最後の椅子は吉川美穂。その直後に柳原真緒、小林莉子、坂口楓華、久米詩が並んでおり、ここが現在の最大の激戦区だ。

このグループの差は、一般開催の優勝数回で十分にひっくり返る。一般開催の優勝賞金は54万円。9月から11月にかけて2、3度優勝するだけでも100万円単位で差が縮まり、決勝2着、3着を積み重ねても確実に上積みできる。

特に坂口、久米は優勝を量産できるタイプだけに、現在の順位以上に警戒が必要。柳原、小林、吉川にとっては、秋の一開催一開催がそのままグランプリ争いになる。

15位まで十分に逆転可能

那須萌美、大浦彩瑛、尾方真生、石井寛子まで広げても、まだ圏外とは言えない。

最大の理由が最後のG1「競輪祭女子王座戦」だ。優勝すれば賞金に関係なくグランプリへ直行するうえ、2着でも270万円、3着160万円、4着107万円。現在14位、15位付近の選手でも決勝に進み、表彰台へ乗れば一気に賞金ボーダーへ近づく。

逆に現在6、7位にいても、女子王座戦で下位選手が優勝すれば賞金枠が一つ消える。最終日の決勝一発で、グランプリの顔ぶれが大きく変わる可能性がある。

今年の想定ボーダーは2000万~2100万円

近年を見ると、G1優勝者が複数誕生して賞金枠が少なかった2024年は、実質的な賞金ボーダーが2100万円前後まで上昇。一方、佐藤水菜がG1を独占した2025年は賞金枠が6人残り、最終通過となった山原さくらの選考用賞金は約1808万円だった。

2026年は8月末の時点ですでに上位勢の賞金水準が高い。さらに一般開催の優勝賞金54万円、女子王座戦の高額賞金を考えると、今年は昨年より上がると見るべきだろう。

現時点では2000万~2100万円前後が本線のボーダー、2200万円を超えればかなり安全圏と予想する。

佐藤が女子王座戦まで制すれば賞金枠は6人残り、ボーダー組には追い風。一方、現在賞金圏外の選手がG1を取れば賞金枠は5人となり、一気に厳しくなる。

太田、児玉が一歩リードし、梅川、山原、尾崎が続く。その後ろで吉川、柳原、小林、坂口、久米らがわずかな差を争う構図。ガールズグランプリの残り6席は、秋の優勝争いと小倉の一発勝負によって最後まで大きく揺れそうだ。

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