【小田原競輪G3】北条早雲杯争奪戦展望|郡司浩平が負けられない4日間
小田原競輪開設77周年記念G3「北条早雲杯争奪戦」が、8月1日から4日までの4日間にわたって開催される。当初出場が予定されていた古性優作、脇本雄太は不参加となり、S級S班は地元神奈川の郡司浩平ただ一人。他の地元には松谷秀幸・和田真久留・嶋津拓弥ら豊富な追い込み陣がそろい、郡司にとっては結果を求められる4日間となる。
舞台となる小田原は周長333m、見なし直線も短い「すりばちバンク」。先行選手が主導権を握れば、そのままラインで残りやすい。カントが深いためスピードに乗ったまくりも決まるが、仕掛けが遅れて外へ浮けば巻き返す距離が足りなくなる。初手から地区ラインの前後関係を明確にし、残り2周までに勝負圏へ入れるかが重要だ。
S級S班 郡司浩平が背負う地元の期待
今シリーズの主役は郡司浩平で揺るがない。今年未だに優勝がないが、G1戦線を含めて安定して上位へ進み、総合力はメンバー最上位。短い小田原では後方から一度の捲りに懸けるより、前々へ踏みながら好位置を確保する形が理想となる。
地元には北井佑季、塩島嵩一朗、野中龍之介と先行型が豊富。勝ち上がりが進めば郡司を中心とした強力な神奈川ラインが形成される可能性が高い。自ら前で戦うだけでなく、若手機動型の番手でも結果を出せることが郡司最大の強み。重圧を力に変え、今年初優勝・小田原記念6Vまでたどり着きたい。
南関東 神奈川勢の厚みはシリーズ随一
南関東は地元神奈川勢が圧倒的な選手層を誇る。北井佑季は前回ビッグ復帰戦のサマーナイトFが案外だったが、小田原での通算勝率が50%を超えており、相性は申し分ない。後ろに郡司が付けば、多少早い仕掛けでも迷わず主導権を狙える。野中龍之介も将来性豊かな若手先行型。トップクラスとの対戦経験は少ないが、地元ラインの先頭を任されれば思い切った走りが期待できる。
松谷秀幸、和田真久留、嶋津拓弥は、いずれも地元の走路を熟知する実力者だ。松谷は番手での仕事と差し脚、和田は自力を残した自在性、嶋津はラインを固めた際の追走力が武器。勝ち上がりによって並びは変わるものの、同地区で役割を分担し、郡司を中心に結束する形が基本となる。
南関東ラインが先行選手、郡司、追い込み型という並びを作れば、別地区が正面から崩すのは容易ではない。地元勢が何人決勝へ勝ち残れるかが、優勝争いの最大の焦点となる。
北日本 若手の先行力を菅田壱道が生かす
北日本は菅田壱道が中心。サマーナイトFは二次予選敗退も、終盤2日は展開を活かして勝ち切り。G3のここなら決勝進出はノルマ。山崎歩夢はも近況気持ちを前面に出した先行で結果以上の走りを見せており、ラインの先導役としてここも暴れたい。
自在性が増した嵯峨昇喜郎もスピードでは見劣りしない。山崎との同乗時はどちらが前を務めるかが注目されるが、地区内で無理に分かれるよりも、それぞれの持ち味を生かせる並びを選ぶだろう。追い込みの軸は大槻寛徳で、菅田の後ろ、あるいは先行選手の番手を回れば、直線の短さを意識した早めの踏み込みで上位を狙う。
関東 杉浦侑吾の先行を実力者が支える
関東は杉浦侑吾の機動力が軸となる。近況は先行、まくりともに迫力があり、同じ短走路でも力を発揮している。地元勢より先に主導権を取れれば、一気に優勝争いへ加われる。
鈴木竜士がその先行を番手でサポート。援護しながら抜け出しを狙え、あるいは自ら前を任されても勝負できる。長島大介も縦脚を備えた実力者で、関東ラインに厚みを与える。芦澤大輔は近況やや着が大きいが、厳しい位置取りは未だに健在。地区としてまとまれば、先行力と番手力のバランスは南関東にも対抗できる。
中部・近畿 山口拳矢のスピードが脅威
中部の中心は山口拳矢。小田原では後方に置かれると厳しいが、好位置から早めに仕掛けた際のスピードは今シリーズ屈指だ。ラインの先頭で戦う場合も、谷口遼平の動きを生かす場合も勝機がある。その谷口は前回、前橋で嬉しいG3初優勝。中部勢がまとまれば、山口と谷口の前後は他地区にとって大きな脅威となる。
近畿では福永大智が機動型の中心。今期は2班で予選スタートも、力は当然特選級だ。仕掛けのタイミングが合えば一気に前団へ迫れる。そこに仕事人タイプの三谷将太、村田雅一が厚みを加える。勝ち上がりの構成次第では中部勢との連係も選択肢となるだろう。
中四国・九州 追い込み巧者が展開を待つ
中四国は機動型がやや手薄で、柏野智典、小倉竜二ら追い込み型が誰を目標にするかがポイントとなる。柏野は位置取りとコース選択に優れ、混戦になれば直線で浮上する。小倉は短走路での判断力に定評があり、目標次第では上位進出が見える。
九州は連続優勝中、12戦連続で3連対中と波に乗る伊藤旭がラインの前となりそうだ。知っての通り捲り・位置取りが主戦法のため、ここ小田原では早めに動いて好位置を取ることが重要となる。荒井崇博と同乗した時のライン構成は不透明だが、園田匠らの仲裁で九州でまとまるか、あるいは意地がぶつかり合うかはシリーズのもう一つの注目点だ。
輪pediaオリジナル推奨選手 小田原で狙いたい先行型3人
今回の推奨テーマは先行選手。まず注目したいのが木村佑来だ。近況は積極策を崩さず、バックを奪いながら勝ち星も増やしており、6月小倉では市田龍生都を予選で破る活躍を見せた。先行有利の小田原なら数字以上の粘りを見せる可能性がある。
野口裕史は当地でS級優勝を2度経験する小田原巧者。年齢を重ねても徹底先行のスタイルは変わらず、短走路では持ち味が最大限に生きる。神奈川勢とは同じ南関東だが、千葉の選手として自ら前を担う場面も考えられ、早めに主導権を握れば上位陣を苦しめる。
角宗哉は125期を代表する新世代の先行型。S級へ特別昇級後も積極的な走りを続け、上位選手を相手に勝ち負けへ持ち込んでいる。小田原では仕掛けの迷いが致命傷になるだけに、若さを生かして思い切って踏める点は大きな武器。中四国勢にとって貴重な先行目標であり、勝ち上がれば柏野らの援護も期待できる。
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