2026年6月25日~27日にかけて、青森・大垣・小松島でミッドナイト競輪開催が行われた。青森はオールチャレンジ、大垣・小松島はチャレンジ+ガールズ戦。この時期のチャレンジ戦はすなわち、競輪選手としての生き残りを懸けた争いを意味する。今回は、壮絶な争いとなった3日間を時系列ごとに追う。

6月24日終了時点

30位より下が代謝対象となる。

順位選手名平均得点
36森下忠夫67.69
35永田秀佑67.69
34松木竜也67.68
33大山泰伸67.68
32長谷川辰徳67.68
31伊藤嘉浩67.65
30岡嶋登67.64
29米丸俊成67.62
28白木正彦67.57
27浦野慈生67.54
26駒井大輔67.50
25山城光央67.49
24五十嵐博一67.44
23宮原貴之67.43
22明星晴道67.42
21三登誉哲67.39

この日、弥彦で伊藤嘉浩が512にまとめ、ボーダー上へ浮上。24日時点でのボーダーは67.65。ここまでに67.68の松木竜也・大山泰伸が最終戦を欠場し、点数を確定させていた。

25日~27日、ボーダー付近の選手のあっせんは以下の通り。

青森浦野慈生・駒井大輔・宮原貴之
大垣長谷川辰徳・山城光央
小松島森下忠夫・五十嵐博一・三登誉哲

ただし、大垣に地元の伊藤が補充で入る可能性があり、ボーダー争いはまだまだ流動的な情勢。

6月25日

運命の初日がスタート。

21:29 小松島3R

森下が当日欠場を選択、67.69で確定

21:37 大垣3R

長谷川が予選3着。準決勝進出を決め、実質クリア

22:09 青森4R

浦野が前に離れながらも予選3着。準決勝進出を決め一歩前進。

22:18 小松島5R

三登が前後の献身的な走りに応え予選1着で大きく前進。

22:27 大垣5R

山城は前に離れ6着。この時点で逆転の可能性はほぼゼロに

22:36 青森5R

駒井も前に離れ5着。可能性は残るも厳しい状況に

22:45 小松島6R

五十嵐が前に続き予選3着で準決勝へ。

23:30 青森7R

宮原が前に続き予選3着で準決勝へ。

23:50 翌日の番組発表

大垣に伊藤が補充で参戦。

25日終了時点での順位

長谷川がクリア。ボーダーは変わらずも、伊藤の追加参戦で状況は一気に分からなくなった。

順位選手名平均得点
36長谷川辰徳67.70
35森下忠夫67.69
34永田秀佑67.69
33松木竜也67.68
32大山泰伸67.68
31伊藤嘉浩67.65
30岡嶋登67.64
29米丸俊成67.62
28浦野慈生67.56
27白木正彦67.55
26三登誉哲67.53
25駒井大輔67.49
24五十嵐博一67.46
23宮原貴之67.46
22山城光央67.45

6月26日

21:37 大垣3R

伊藤が太田雅之の先行から抜け出し1着。67.68に上げ、最終日選抜へ

21:45 青森3R

駒井が先行で奮闘するも3着。この時点で逆転可能性が消滅

22:27 大垣5R

すでにクリアを決めた長谷川が3着で絶対安全圏に。

22:36 青森5R

宮原が準決勝6着で終戦。先行の番手勝負に行く気概を見せたが、力尽きた

22:45 小松島6R

三登が準決勝2着でクリア。別線がもがき合う展開を捲り、際どく決勝へ勝ち進んだ

23:12 小松島7R

五十嵐が九州ライン3番手から追い込み準決勝1着。この時点で、最終日優勝すれば逆転の可能性を残した

23:30 青森7R

浦野が準決勝2着で決勝へ。一時前に離れるも、後ろの井手尚治の献身的な仕事で番手を取り返し、前に付け切った。

26日終了時点での順位

三登がクリア。ボーダーは67.68で、このままだと松木・大山・伊藤の3名が同点で代謝対象となる。

そしてこの時点で逆転の可能性を残していたのは、実質伊藤・浦野の2名のみ。伊藤は6着以上で67.70となり安全圏、浦野は無事故完走で67.71でこちらも安全圏。

そして、最も残酷な真実がもう一つ。2名が条件を達成し、小松島で決勝に進んだ五十嵐が優勝した場合、その五十嵐と、森下・永田が67.69で並び、この3名がまとめて代謝圏となる、というものだった。

順位選手名平均得点
35三登誉哲67.72
34森下忠夫67.69
33永田秀佑67.69
32松木竜也67.68
31大山泰伸67.68
30伊藤嘉浩67.68
29浦野慈生67.65
28岡嶋登67.64
27米丸俊成67.62
26五十嵐博一67.56
25白木正彦67.55
24駒井大輔67.54
23宮原貴之67.49

6月27日

運命の最終日。各地でラストランとなった選手が最後の走りを見せる。

22:27 大垣5R

伊藤が6着でクリア。展開に恵まれなかったが、同県の林洋二が7着に回ったことで条件を達成する形となった。

順位選手名平均得点
35三登誉哲67.72
34伊藤嘉浩67.70
33森下忠夫67.69
32永田秀佑67.69
31松木竜也67.68
30大山泰伸67.68
29浦野慈生67.65
28岡嶋登67.64
27米丸俊成67.62
26五十嵐博一67.56

23:12 小松島7R

五十嵐博一、九州3番手から直線で渾身の追い込みを見せ、2004年10月以来実に21年ぶりの優勝。この時点で67.69となった。

順位選手名平均得点
35三登誉哲67.72
34伊藤嘉浩67.70
33五十嵐博一67.69
32森下忠夫67.69
31永田秀佑67.69
30松木竜也67.68
29大山泰伸67.68
28浦野慈生67.65

23:30 青森7R

浦野が決勝戦を7着で終え、67.71で終了。この瞬間、67.69で並んだ3名が代謝圏へと降格となった。

順位選手名平均得点
34浦野慈生67.71
33伊藤嘉浩67.70
32五十嵐博一67.69
31森下忠夫67.69
30永田秀佑67.69
29松木竜也67.68
28大山泰伸67.68

結末

結果、67.68で欠場を決めた2名に加え、67.69で小松島当日欠場を選択した森下、さらには優勝を決めた五十嵐もボーダー下に留まることとなった。

それぞれの選手がその時点で最善と思われる判断をし、レースでもできる限りの走りをした結果、あまりにも壮絶な結末を迎えた今期のボーダー争い。これが競輪界の勝負の厳しさを伝えてくれる、最も分かりやすい方法だと言えるだろう。