今回は、よく言及される「○○最後の競輪選手」を調べてみます。

※データは2026年7月現在

1970年代のレースを経験した最後の競輪選手

ここでは、「1970年代の競輪を走ったことがあり、一番最近まで現役を続けた選手」を対象とします。もちろん、現役には1970年代の競輪を走った選手はもういません(現役最古参:53期の三浦靖選手は1984年デビュー)。昨年引退した50期・佐々木浩三元選手もデビューは1982年です。

最後に1970年代にデビューしたのは競輪学校44期生(1979年10月デビュー)。つまり、44期生より前で最も最近まで現役を続けた(厳密には、レースに出走した)選手を調べればよいことになります。

調べた結果、1970年代最後の競輪選手は37期の永澤豊元選手(茨城)ということになります。1976年5月24日にデビューし、2017年1月10日に引退するまでの40年間で3211戦262勝を挙げました。ラストラン節となった開催では、2日目に勝ち星を挙げ3連単18万円台の高配当を提供しています。

最後の登録番号4桁選手

競輪選手の登録番号は現在、「16045」まで使用されています。すなわち、以前の選手は登録番号が4桁でした。登録番号が5桁になったのは45期で、「10000」は和歌山県所属の金谷和貞元選手(2000年8月24日引退)です。

そんな登録番号が4桁の選手で最後まで現役を続けたのは、ご存じ三ツ井勉元選手(9971)です。64歳まで現役を続け、ラストラン節となった開催で勝利。現在競輪界の最高齢勝利記録(64歳2ヶ月)を保持しています。

最後のB級戦優勝選手

2002年3月まで、競輪の級班制は「3級9班制」でした。S級・A級と別にB級が存在し、1班・2班に分けられていましたが、2002年4月のKPK制度廃止に伴いS級・A級の2級制に移行してB級戦は無くなりました。

そのB級戦最後のレースとなったのが、2002年3月31日の久留米6R・B級決勝戦。優勝したのは当時熊本所属の米原大輔選手(現沖縄・86期)でした。この日、他には11場でB級戦が開催されていましたが、久留米の開催が一番発走時刻が遅かったため、現時点で米原選手が「最後のB級戦優勝者」という称号を保持しています。

最後の廃止競輪場出走選手

2002年以降、西宮・甲子園・門司・花月園・大津びわこ・観音寺・一宮と7つの競輪場が姿を消しました。これらの競輪場で最後にレースを経験した現役選手は以下の通りです。

競輪場現役選手(敬称略・太字は優勝)
西宮鰐渕正利・小嶋敬二
甲子園渡辺十夢・松尾淳
門司川野正芳・青井賢治・吉川誠・手島志誠
花月園根田空史・佐々木省司・守澤太志・平田徹
大津びわこ関根彰人・佐川翔吾・矢田晋・隅直幸・秋山貴宏
観音寺松尾淳・富永益生・小岩大介・松岡孔明・原誠宏・松田治之・菊谷信一
一宮塚本貴雄・山本直・松山桂輔・桑原亮・北川大五郎・光畑政志・本村隆文

松尾淳選手は唯一、2場で最終開催の最終レースに出走した経験があります。

最後の○○県所属選手

2026年7月現在、日本競輪選手会には島根県鳥取県を登録地とする選手がいません。この両県を登録地とした最後の選手は以下の通りです。

島根県:菅井孝治元選手(40期)

1977年デビュー~2002年引退、通算成績1801戦190勝・優勝9回

鳥取県:齋尾大丈夫元選手(69期)

さいお・ますらお と読みます。1992年デビュー~2014年引退、通算成績1934戦184勝・優勝6回

ちなみに、島根県や鳥取県出身の選手が全くいないわけではなく、118期の野﨑菜美元選手(山口)は島根県隠岐の島町出身で島根大学卒。119期の山根将太選手(岡山)は鳥取県・倉吉西高校出身です。当地を登録地とする選手が出ないことの原因は、そもそも競輪場がないこと、自転車競技場(島根県は大田、鳥取県は倉吉)はあるものの老朽化が進んでいたり、アクセスもそこまで良くなかったりすることが挙げられます。

「最後のガールズ1期生」となりそうなのは?

ここからは、2012年にデビューした102期生(ガールズ1期生)の展望です。

ガールズケイリン発足当時、33名でスタートした1期生も、2026年現在で16名と半数になりました。それでも、2期生が18名中8名、3期生は18名中6名であることを見ると、まだまだ多くの選手が現役を続けています。

やはり1期生筆頭で、この後もガールズケイリンを引っ張るのは小林莉子選手ではないでしょうか。ガールズグランプリ初代女王の実力は14年経った今も全く変わらず、毎開催で優勝争いに絡んでいます。

それ以外にも、初年度の開催をトップとして支えた加瀬加奈子選手は変わらぬ先行で若手相手に真っ向勝負中。同じくトップ2の一角として活躍した中村由香里選手もコンスタントに決勝に進んでおり、まだまだ随所で開催を沸かせてくれそうです。