全日本選抜競輪結果・回顧
「第39回全日本選抜競輪G1」は12日岐阜競輪場で決勝が行われ、郡司浩平(神奈川)が優勝した。郡司は2021年以来3年ぶり2度目の全日本選抜優勝。2着には清水裕友、3着には北井佑季が入った。払戻金は3連単が9-3-6で9,890円。
決勝戦回顧・選手採点
初手は2古性―7南―3清水―8山田―1新山―4浅井―6北井―9郡司―5松谷。赤板で6北井が抑えて先行態勢。1新山は打鐘で仕掛けて巻き返すが、4浅井が離れて6北井が番手に入る。最終バックで6北井が捲り、さらに後方から3清水が捲る。一旦は3清水が捲り切る勢いだったが、直線は番手9郡司がそれを抑えて優勝のゴールを果たした。
1着 9郡司浩平 5.0
今日は北井マークを最後まで手放さず。新山の後ろに北井が収まる絶好の展開をモノにし、直線は清水の猛追を振り切った。これで1年でのSS返り咲き。
2着 3清水裕友 4.5
赤板で自ら動き、北井の4番手をキープ。最終バックの捲りは出足も強烈。一旦は完全に捲り切る勢いだったが…。限りなく優勝に近づいたが、郡司の意地に屈した。
3着 6北井佑季 4.5(+0.5)
今日も自分の走りを貫く赤板からの先行態勢。新山の後ろが離れて番手に収まる大チャンスだったが、最後は郡司、清水に捕まった。それでもG1タイトルは目前まで来ている。
4着 2古性優作 3.5
古性にしては珍しく後手後手に回る展開。後方に置かれ、最終バックで何とか捌いて進路が開けた時には時すでに遅し。不完全燃焼のレースに。
5着 5松谷秀幸 3.0
神奈川3番手の仕事は果たしたが、最後は脚力差を露呈した。
6着 7南修二 2.5
古性マークではこれが精一杯。
7着 1新山響平 2.0
後ろの浅井が離れて、北井に番手捲りを食らっては…。不運。
8着 8山田英明 1.5
最終バックで古性、浅井と絡んでしまい清水マークを守れず。
9着 4浅井康太 0(-1.0)
新山マークもダッシュに離れる大失態。全盛期にはとても考えられない離れっぷりで、時代の流れを感じざるを得なかった。
郡司が1年でのSS復帰。北井と共に今年はさらに飛躍だ
全日本選抜競輪は郡司浩平が優勝。準決勝は一瞬の隙を突かれ松井宏佑の番手を古性優作に奪われる失態を犯したが、決勝は北井佑季の番手を活かし切り見事優勝。G1決勝進出1回に終わった昨年の雪辱を、早速果たす格好となった。
SSを争うレベルの選手にとって、全日本選抜を制してGPの切符を手にできるのは非常に大きい。なぜなら、あと10か月を非常に気持ちに余裕を持って過ごすことができるからだ。郡司もその例に漏れず、今年のG1戦線をゆとりを持って戦うことができるだろう。
しかし、それ以上に今節のMVP間違いなしなのが前を走った北井だ。準決勝は脇本雄太との激烈な先行争いを、一旦番手に収まってから差し返す離れ業を披露。決勝も新山の後ろが手に入る大チャンスでG1制覇まであと一歩に迫った。今年はこの郡司・北井に加え、深谷知広・松井らがいる南関東が競輪界の軸となってくることは間違いない。
清水はこの走りをキープしたい。古性は迷いを断ち切れるか
清水裕友は2センターでは完全に前を捲り切る勢いだったが、あと一歩郡司に届かず。それでも年始からの好調ぶりを改めてアピールした。記念2Vに加え、このG1決勝2着で賞金的に大きなアドバンテージを得ているだけに、このレベルの出来をキープできれば今年もS級S班維持は安泰と言っていいだろう。古性優作は初日に加え、決勝も珍しく失敗と言えるレース。日本最強の自在型選手としてはやや迷いが見える印象だったが、ここから立ち直れば全く問題ない。
軸を失った北日本…前半戦に暗雲立ち込める
新山響平は自分のレースをした結果。それよりも、最大のパートナーである新田祐大が敗者戦で誘導員早期追い抜きを犯し、前半戦を丸ごと棒に振ることになったことの方が心配。軸が消えた北日本が、今後どのような対策を取ってくるかに注目が集まる。
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