売上を支えるミッドナイト競輪
今や競輪界のメインコンテンツとなったミッドナイト競輪。開催3日間で10億円を売り上げることもザラにあり、売上を支えていることに疑問を挟む余地はない。その要因には様々なものがあるが、このミッドナイト競輪の売上をいかに維持・拡大していくかが、今後の競輪を考えていく上で重要なものになってくる。
「賭けられれば何でも良い」?
ミッドナイト競輪のその特異性は、何と言っても開催時間にある。最大で23時30分まで開催されているが、この時間になると競馬(中央・地方)はもちろん開催されておらず、一昨年より開催されたミッドナイトボートレースも現在23時以降のレースは実施されていない。ほとんどのパチンコ・パチスロ店は23時閉店(実際はその約15分前までには打ち止め)だし、同じくミッドナイトで開催されているオートレースも現状は1場開催だ。つまり、最大で3場開催になるミッドナイト競輪が、最も遅く、大きな規模で開催されていることになる。
この状況だと、「とりあえず賭けられれば何でも良い」「何でも良いから今日のマイナスを取り返したい」というユーザーも最終的にミッドナイト競輪になだれ込んでくる。彼らにとって、もはやギャンブルの種類は問わない。金を賭ける対象があり、それで結果プラスを出せれば何でも良いのだ。
「何でも良い」勢を「競輪だから参加する」勢に
ミッドナイト競輪の今後のポイントは、このような「何でも良い」勢をいかに競輪に取り込んでいくか、だろう。「何でも良い」勢は、今後公営競技全体が売れなくなってくると、自動的に離れていくことが予想される。余裕がなくなれば、そもそも競輪に魅力を感じていない層は賭ける理由がなくなるからだ。いかに競輪の競技性を理解させ、面白さを浸透させるか。そして、「何でも良いから金を賭けたい」から「競輪だから金を賭けたい」に転換させるか。潜在的なニーズは、まだまだ残っているはずだ。
そのためには、魅力と納得を
そのためには、魅力ある番組と納得のいくレースを提供することが必要不可欠だ。現在の1番車から競走得点が高い選手を置く番組構成は、初心者・初級者にとっては本命が把握しやすく、的中しやすいという点で裾野を広げる役目に一役買っている。しかし、A級下位(特にチャレンジレース)では極端な低配当が連続することもあり、車券的な魅力が薄くなることもある。今の制度を否定するつもりはないが、定期的に新たな施策を組み入れていくことは必要だろう。その意味では、今年から始まるミッドナイトG3開催は更なる可能性を広げる意味でも有望な施策と言える。
そして、肝心のレースもしっかりと動きがあり、展開が生まれる競走を見せることが重要だろう。それ以前に、選手が実力を出し切らないようなミス(打鐘前の失格・落車等)をしないことも当然ながら必須だ(これは全てのレースに言えることだが)。無観客だからと言って、敢闘精神に薄い(ように見られてしまう)レースを見せてしまっては、競輪の面白さを伝える役目にならない。
長期的な目線で見ることが重要
今、売上が好調だからと言ってそれに胡坐をかいているようでは、5年後、10年後とまた売上が不調になっていった際に対応できなくなる。いかにライト層に競輪を定着させるか。よく知り、よく賭けるユーザーをいかに今の内に増やしておくかが、売上好調期に競輪業界に与えられた課題と言える。
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