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【レビュ― PIST6 2023㉒】村田瑞季が巧みな立ち回りで完全V

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PIST6 2023 ラウンド22は、10月9日(月)に最終日が行われた。決勝戦には激戦の準決勝をくぐり抜けた経験値豊富な6名が勝ち上がった。ハイスピードバトルが繰り広げられた一戦は、残り1周からからまくった村田瑞季が完全優勝を飾った。2着には追走した前反祐一郎が続き、外々をまくり上げた神田龍が3着に入った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から前反祐一郎-神田龍-緑川修平-村田瑞季-松山桂輔-吉本哲郎。レースは残り3周半で吉本が進出を開始して、残り3周でペーサーが退避するとインを切った。村田はその動きを追走し2番手を確保すると、外に浮いた松山が先頭の吉本を押さえて先行態勢に入る。村田は3番手から冷静に戦況を見極めると、残り2周で仕掛けた神田を合わせながら残り1周でスパートを開始。そのまま逃げる松山を捕らえると後続を突き放して先頭でゴール線を駆け抜けた。

「優勝できるとは思っていなかったのでうれしい。(決勝戦を振り返って)神田さんが強いのはわかっていたので、合わせて出るか、スイッチするかを考えていてうまく立ち回れたと思う。出切ってからは後ろが離れているのがわかったので、あとは安全に走るだけでした。(シリーズを振り返って)調子が悪かったけど、伸び伸び走れたと思う。展開も向いたし勝ち負けに集中できた。今の状態で最善は尽くせたと思う。最近は負けてばかりだったのでいいきっかけになった。現行競輪ではG1に出たいし、先行で結果を残せるようになりたい」

自身の持ち味である立ち回りを駆使して4連勝で3度目のVを達成。現行競輪ではS級戦で苦戦が続いているだけに、今回の優勝は何よりの良薬となるだろう。次回は10月16日から行われる取手F1に出走予定で、勢いそのままにS級初優勝を目指して突き進む。

『輪界の未来を担うホープが奮闘』
また今節は119期・121期の若手の活躍も目立った。優出実績のある佐藤啓斗は惜しくも準決勝敗退に終わったが、前々に攻める競走で予選2連対の活躍。半年ぶりの参戦となる常次勇人は積極的な競走を披露して、1勝を含むシリーズ3度の確定板入りと底力の高さを証明した。森本桂太郎は連日、最後方のコースからのレースが続き厳しい戦いを強いられたが、ポテンシャルの高さでカバーし、最終日の順位決定戦でPIST6初勝利を飾った。若い力が250バンクで躍動し、今シリーズを大いに盛り上げた。

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