かつての競輪は規模も大きかった
2023年現在、競輪場は全国に43場。競輪選手は合計約2,400名を数える。
しかし、かつては選手数も4,000名~5,000名に上っており、競輪場の数も今よりずっと多かった。実際、2000年代に入ってからも以下の7場が廃止となっている。
廃止となった競輪場
場名 | 都道府県 | 廃止年月日 |
甲子園 | 兵庫 | 2002.3 |
西宮 | 兵庫 | 2002.3 |
門司 | 福岡 | 2002.3 |
花月園 | 神奈川 | 2010.3 |
大津びわこ | 滋賀 | 2011.3 |
観音寺 | 香川 | 2012.3 |
一宮 | 愛知 | 2014.3 |
観音寺競輪場の記事はこちら
つまり、昔の競輪は今より規模も大きく、その分開催も非常に多かった。今回は、競輪場がまだ50場あった2000年の正月開催(1月2日)を振り返り、いかに昔の競輪が活況を呈していたかを見てみることにする。
2000年1月2日にタイムスリップ
おはようございます!本日の競輪開催はこちら!
いわき平F2 | 初日 |
前橋F1 | 初日 |
取手F2 | 初日 |
宇都宮F2 | 初日 |
京王閣F2 | 2日目 |
千葉F1 | 2日目 |
平塚F2 | 初日 |
伊東温泉F1 | 初日 |
大垣F2 | 初日 |
豊橋F2 | 最終日 |
四日市F2 | 最終日 |
福井F2 | 最終日 |
向日町F2 | 初日 |
岸和田F2 | 2日目 |
西宮F2 | 初日 |
玉野F2 | 最終日 |
広島F2 | 最終日 |
防府F2 | 初日 |
高松F2 | 初日 |
小松島F2 | 2日目 |
高知F2 | 初日 |
小倉F2 | 初日 |
武雄F2 | 初日 |
熊本F2 | 初日 |
圧巻の24場開催である。中国の3場に至ってはすべて開催していた。
もちろん、2000年当時にモーニング競輪やミッドナイト競輪などあるはずもない。その上、ナイター競輪でさえも導入していたのは函館と平塚の2場のみ(この日に平塚は日中開催)。この24場が、全て同じような時刻に開催していたのだから恐ろしい。
現在では多くても同時開催は10場前後が限界。そのような状況でさえも、モーニング・ナイター・ミッドナイトと時間を分けて開催している。それを考えると、この「24場同時開催」がどれほどのものか理解できるだろう。
それに加え、現在のようなインターネット投票が導入されたのは2002年。満足にネット環境が整備されていなかったこともあり、他の場がどのような状況になっているのかを知る術は、場外発売所か翌日の新聞くらいだったはずだ。
もしインターネット全盛の現代にあって、このような「24場同時開催」が実現したとしたら(選手数の関係等で絶対に無理だが)、どんなことが起こるのだろうか。情報は錯綜と混乱を極めるはずだが、それはそれで見ている方は楽しいのかもしれない。むしろ、「こんなに場数が多いのだから、混乱するくらいだったら1場に絞って見ていよう」というファンも?想像してみると、なかなかに面白い。
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