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【レビューPIST6 2023⑤】村田瑞季が直線強襲V

PIST6 2023 ラウンド5は、5月13日(土)に最終日が行われた。
タイムトライアル上位の鈴木浩太、村田瑞季、原田亮太、山田義彦は順当に勝ち上がり、追走技術に長けた前反祐一郎と宇佐見優介も安定感ある走りで決勝戦に進出。
互いに意識し合う究極の心理戦が繰り広げられた中、最後の直線で大外を鋭く伸びた村田がゴール前の接戦を制して2度目の優勝を飾った。2着には大ギアを駆使してまくり上げた山田が入り、3着には果敢に逃げた原田が粘り込んだ。

決勝戦のスタートポジションは先頭から山田-村田-宇佐見-前反-鈴木-原田。残り5周過ぎに前反が最後方へ下げる。残り3周でペーサーが退避すると、鈴木が最初に仕掛けて山田を叩く。原田は残り2周から一気にスパートして主導権を奪い、前反もそれを追い掛けて2番手を確保。村田は後方に置かれるピンチとなったが、残り1周からまくりを放った山田を追走すると、最後のゴール前で鋭く伸びて1/2車輪差で捕らえた。

「SA混合戦でまさか自分が勝てるとは。今回から86万円のピナレロのフレームを投入して高い買い物だと思っていたけど、元が取れました。ピナレロ様々です(笑)。展開が早くて後方になってしまったけど、山田さんがジェット機のように飛んで行ってくれて、最後に外を踏めた。集中して走れていたし、レースも見えていました」

 村田は現行競輪では来期に初めてS級に昇級する予定で、6月3日~6月6日の大垣記念ではA級上位の選手によるレインボーカップにも出場予定。「レインボーカップでは中島詩音君もいますからね」とPIST6チャンピオン同士の対決を心待ちにしていた。

『ケイリンとバスケットボールのコラボも実現』
また今節は新たな試みとして、場内では『RAD3』という3X3(3人制)バスケットボールの大会が開催された。3人制バスケットボールは東京五輪にも採用された新競技で、PIST6のレースの合間やレース後にアリーナで試合が実施。PIST6ファンとRAD3ファンはケイリンとバスケットボールを共に楽しんでおり、アーバンスポーツとの融合は新規ファンの獲得に一役買うことになるだろう。

                         ©株式会社日刊プロスポーツ新聞社

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