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【レビュ― PIST6 2023④】安倍大成が2度目の参戦で完全V

PIST6 2023 ラウンド4は、4月27日(木)に最終日が行われた。決勝戦にはタイムトライアル上位者が3連勝で勝ち上がり、PIST6での実績ある選手達が駒を進めた。壮絶なスピード戦が繰り広げられた中、外々を力強く伸びた安倍大成が完全Vを達成した。2着には先に抜け出した早坂秀悟が粘り、3着には安倍を終始追走した田川翔琉が入った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から三浦翔大-早坂秀悟-安倍大成-田川翔琉-安部貴之-畝木聖。レースは残り3周半で畝木が進出を開始してペーサーが退避するとインを切る。その後は動きがなくペースが緩むと、三浦が一気に畝木を叩き先頭に躍り出る。3番手を確保した安倍は残り1周で車を外に持ち出しスパートを開始すると2番手の早坂も発進。残り半周は両者の踏み合いが繰り広げられ、最後は外々を伸びた安倍が早坂をゴール寸前で捕らえ切った。

「まさか優勝できるとは思わなかった。(決勝戦を振り返って)最終1コーナーで行こうと思ったけど、早坂さんに合わせられると思った。早坂さんの後ろで一旦、休んだことで最後はギリギリ差せたと思う。ラッキーだった。(シリーズを振り返って)タイムトライアルは前回に比べてまっすぐ走れるようになったので自己ベストを更新できた。レースは連日、疲れが残っていて、踏み出しの悪さや伸びが足りないことを感じていた。現行競輪でも課題は多いし、今回の決勝戦でも小さいレースをしてしまった。次回は結果よりも内容を求めていきたい」

今シリーズは前回のPIST6 2023 ラウンド2から中5日と強行軍での参戦。厳しい条件となったが、それでも連日、力強い走りを披露してポテンシャルの高さを証明した。次回はPIST6 2023 ラウンド8に参戦予定で、勢いそのままに2連続完全Vを狙う。

『若手機動型が新たな一面を見せる』
また今節は2名の若手機動型が現行競輪では見られない新たな一面を披露した。自力型として活躍する佐藤啓斗は1次予選では安倍大成のまくりに迫り、2次予選では原田亮太を差して1着と不慣れな追走もしっかりこなして結果を残した。積極型の栗田万生は初日こそ勝ち星は飾れなかったが、順位戦では持ち味を封印して立ち回りの競走で白星を挙げた。決勝進出とはならなかった両者だが、戦法の幅を広げて次開催につながる走りを披露した。

©株式会社日刊プロスポーツ新聞社

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