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【レビュ― PIST6 2023㉓】東矢圭吾が影をも踏ませぬ逃走劇でV

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PIST6 2023 ラウンド23は、10月23日(月)に最終日が行われた。決勝戦にはタイムトライアル上位3名に加えて、優勝経験ある実績者が顔を揃えた。壮絶なスピード戦が繰り広げられたなか、残り2周からのロングスパートを決めた東矢圭吾が完全優勝を飾った。2着にはまくり上げた原田亮太が入り、三浦翔大が離れて3着に粘った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から岸田剛-安彦統賀-東矢圭吾-原田亮太-三浦翔大-藤井昭吾。レースは残り3周半で藤井が進出を開始し、ペーサーが退避するとインを切った。その動きを追った三浦がさらにその上を叩いて先頭に立つと、5番手となった東矢は残り2周から一気にスパートを開始。残り1周半を過ぎた辺りで三浦を捕らえるとそのまま後続を突き放し、まくり上げた原田を寄せ付けずに先頭でゴール線を駆け抜けた。

「優勝できてうれしいです。(決勝戦を振り返って)想定内の展開だったし、原田さんが行かなかったので先に仕掛けようと思った。最後まで気が抜けなかったし、後ろから原田さんにまくられると思った。(シリーズを振り返って)PIST6のレースにも走り慣れてきたし、自分の走りができたと思う。決勝戦で戦った同期は養成所時代の同班だったので、その二人に勝てたことも良かった。最近は現行競輪でも一流の人達と戦うことが多くていい経験になる。今後もその機会を増やしていけるようにしたい」

活きのいい若手が揃った今シリーズでも自慢の機動力を見せつけて、前回のPIST6 2023 ラウンド19から続く2節連続完全Vを達成。近況は現行競輪でもS級戦で奮闘し着実に力を付けており、成長の一途を辿る九州のホープから今後も目が離せない。

『121期旋風が巻き起こる』
また今節は121期から6名の新鋭が参戦し、若さ溢れる走りで会場のファンを魅了した。決勝進出を果たした東矢圭吾、岸田剛、安彦統賀の3名の活躍はもちろんのこと、他3名も自身の持ち味を生かし健闘した。塩崎隼秀は惜しくも予選敗退に終わったが、順位戦では自慢のスピードを生かしたまくりで白星を飾り、滝本幸正は勝ち星こそ挙げられなかったが、順位決定戦では2周先行で2着に逃げ粘り見せ場を作った。末廣快理はタイムトライアルで自己ベストを大幅に更新。レースでも積極的な競走を続けて着以上の存在感を放った。それぞれが自身の力を最大限に発揮し、今後の活躍を期待させる走りを披露した。

                        ©株式会社日刊プロスポーツ新聞社

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