競輪予想情報

第29回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント2日目予想

寛仁親王牌初日振り返り

「第29回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」は初日が終了。

メインレースの日本競輪選手会理事長杯は、先に抑えた脇本雄太と打鐘から仕掛けた新田祐大の壮絶な先行争い。まさしく昨年のグランプリの再戦となった。最終的には脇本が新田を振り切り、直線迫った郡司浩平も抑えて快勝。超高速バンクでの強さをまざまざとアピールした。

特別選抜予選11Rは主導権を奪った吉田拓矢の番手から諸橋愛が抜け出して1着ゴール。2着には最終4コーナーで空いたコースを鋭く突いた香川雄介が入り、準決勝進出を決めた。もう一つの特別選抜予選10Rはしぶとく捲り上げた山田英明がゴール寸前で逃げる東北勢を抜き去り1着。2着には逃げた新山響平の番手から守澤太志が入った。

9R、8Rはそれぞれ深谷知広、山崎賢人と強化指定組が力を見せつけて逃げ切り勝ち。7Rは番手捲りを打って押し切りを狙う三谷竜生を渡邉雄太がゴール前わずかに捕らえた。6Rは逃げた島川将貴の番手から渡部哲男が抜け出して中四国の上位独占。5Rは野原雅也が回転よく捲り上げ、逃げた松井宏佑を撃破した。

4Rは乱戦を菅田壱道が捲り、佐々木雄一と東北ワンツー。3Rは逃げた渡邉一成を太田竜馬が捲りで仕留めた。2Rは主導権を奪って後ろが大きくもつれた松本貴治が、そのまま押し切り3連単万車券。1Rは坂本貴史が最終バックで豪快に捲りを決め、競技経験者の意地を見せた。

開会式の様子

寛仁親王牌2日目注目レース予想

2日目は準決勝進出を懸けた二次予選が争われる。

12R ローズカップ

選手名登録地競走得点年齢期別
脇本雄太福井119.463194
新田祐大福島120.333490
松浦悠士広島116.882998
山田英明佐賀116.203789
×郡司浩平神奈川116.343099
香川雄介香川111.474676
諸橋愛新潟117.084379
守澤太志秋田113.943596
清水裕友山口114.1425105
並び:①・④・②⑧・⑨③⑥・⑤⑦

中国勢の並びは初日とは逆で、⑨清水裕友③松浦悠士となり、3番手には⑥香川雄介。一方、①脇本雄太は単騎戦となった。

ラインが長くなったことで、⑨清水が主導権を握る確率が高くなった。初日は③松浦が意欲的に攻める姿勢を見せたことで、⑨清水も発奮を促されただろう。自らの調子を確かめる意味でもここは逃げる。

②新田祐大は⑧守澤太志を番手に従える。初日は佐藤慎太郎との連携が外れたが、自力もある⑧守澤なら追走は果たせるのではないか。今回も早目の仕掛けがあってもおかしくない。

そして難しいのは①脇本。前橋で単騎の9番手ではさすがに厳しく、結果を出すにはある程度の位置取りが求められるが、オールスター3日目同様に早くから主導権争いを挑む可能性も十分考えられる(無条件で準決勝進出の権利を持っているため)。ここは①脇本の考え一つで展開が大きく左右される。

狙いとしては、⑨清水①脇本の先行争いを捲る②新田で②⑧、番手で抵抗する③松浦との②③、③②。逆に②新田が先行勝負を挑んだ際は、①脇本の捲りで①③、③①、①④。

そして、再度の一発を狙う⑤郡司浩平も無視できない存在。1着まではどうかも、流れに応じて走れる強みがあり、ここも連絡みは十分。①⑤、②⑤、③⑤は十分押さえる価値がある。

予想信頼度:C

その他の注目レース

11R【関東勢が上位だが逆転も十分】

11R~9Rは4着条件の二次予選A。⑦吉田拓矢①平原康多⑧木暮安由の3車で並ぶ関東勢がいかにも強力。①平原は落車明けだけに能力全開とはいかないが、ここは⑦吉田の先導あれば格好は付けるだろう。地元で何としても決勝に進みたい⑧木暮が続いて①⑧、①⑦が本線。

ただし、2車でも②島川将貴が強引に攻めての先行争いなら、初日の捲りが鮮やかだった⑥坂本貴史に展開が向いてくる。番手⑤佐々木雄一の切れ味も魅力で⑥⑤、⑤⑥は押さえる価値がある。

◎①平原 〇⑦吉田 ▲②島川 ×⑧木暮 △⑥坂本 予想信頼度:B

10R【新山がラインの差を活かして意欲的に】

ここも細切れ戦。⑨新山響平①佐藤慎太郎④阿部力也と並ぶ東北勢が主導権を狙うところに、⑦山崎賢人が襲い掛かっての先行争いとなるか。それでも早めに抑えれば⑨新山はそう簡単に叩かれない。番手①佐藤が抜け出しての①⑨が本線。

⑦山崎としては⑨新山が掛かりきる前に前へ出るか、⑤太田竜馬辺りを上手く先行争いに持ち込んで踏み合いを誘発したい。①⑦、⑦①、⑦②が逆転候補。⑤太田は一瞬の隙を突いて仕掛けられれば。

◎①佐藤 〇⑨新山 ▲⑦山崎 ×⑤太田 △④阿部 予想信頼度:B

9R【深谷―浅井の黄金タッグが混戦撃破】

超細切れ戦。機動力で群を抜く①深谷知広が一気に仕掛ければ、⑦浅井康太とのワンツーが濃厚。怖いのは8番手に置かれて打鐘を迎える展開だが、他に積極的な選手がいないだけに、緩んだところを一気にカマせると見た。①⑦、⑦①

別線は深谷を8番手に置いての条件となるが、②和田健太郎、③菅田壱道が前々で流れに乗って抵抗する。あとは単騎⑥松本貴治の一発が魅力。もつれれば大捲りが決まる可能性も。

◎①深谷 〇⑦浅井 ▲③菅田 ×②和田 △⑥松本 予想信頼度:B

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競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属)

輪pedia 編集者兼ライターの「競輪歴15年」です。 長年培った知識を活かし、競輪に関する有益な情報を提供していきます。
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