寛仁親王牌、明日開幕
いよいよ明日から前橋競輪場で、「第29回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」が行われる。ルーレットバンク・前橋で争われる究極のスピードバトル。早速、初日を展望する。
寛仁親王牌初日注目レース予想
12R 日本競輪選手会理事長杯
印 | 番 | 選手名 | 登録地 | 年齢 | 期別 |
△ | ① | 佐藤慎太郎 | 福島 | 43 | 78 |
② | 松浦悠士 | 広島 | 29 | 98 | |
○ | ③ | 脇本雄太 | 福井 | 31 | 94 |
④ | 平原康多 | 埼玉 | 38 | 87 | |
▲ | ⑤ | 清水裕友 | 山口 | 25 | 105 |
× | ⑥ | 中川誠一郎 | 熊本 | 41 | 85 |
⑦ | 郡司浩平 | 神奈川 | 30 | 99 | |
⑧ | 村上博幸 | 京都 | 41 | 86 | |
◎ | ⑨ | 新田祐大 | 福島 | 34 | 90 |
いざ、グランプリ2019の再戦。昨年の結果は①佐藤慎太郎―③脇本雄太―④平原康多だったが、それで決まるほど簡単ではないだろう。ここは超高速の前橋バンク。当然、自力選手が絶対的に有利だ。
当然注目は③脇本と⑨新田祐大の極限対決。5着までに入れば準決勝進出が決まるだけに、戦いは残り2周半から幕を開けそう。③脇本が抑える所に⑨新田が突っ張るか、下げてのカマシ勝負となるか。いずれにしても、壮絶なスピードバトルとなることは間違いない。
前橋での過去成績を見ると、③脇本は38戦10勝・2着7回・3着3回、⑨新田は41戦17勝・2着6回・3着8回と⑨新田の方が上回る。しかし、③脇本が本格化した2018年以降はこれが初対決。勝負付けは全く済んでいない。
前橋での成績という点では、寛仁親王牌以外ほとんど走ったことがないという選手も多く、③脇本、⑨新田以外では⑥中川誠一郎、⑦郡司浩平、⑧村上博幸がそれぞれ優勝1回ずつという結果にとどまっている。特段前橋が得意という選手はいないだけに、「前橋」というバイアスではなく、「335mバンク」というバイアスで予想を立てた方がよさそうだ。
その点で面白いのは⑥中川。やはり短走路は競技経験者が圧倒的に強く、展開がもつれそうなここは最後に強襲劇が決まってもおかしくない。現に、2012年以降で見ると寛仁親王牌は28戦11勝と1着を量産している。位置取りに難があるだけに1着か9着かのレースになることは否めないが、展開さえ向けば一撃あってもおかしくない。
一方、②松浦悠士―⑤清水裕友のゴールデンコンビはグランプリと逆の並びに。近況の②松浦は積極的に動くシーンも目立つだけに、不調から徐々に脱しつつある⑤清水を連れて一気の仕掛けもあるかもしれない(松浦としても、グランプリで連携する清水には一刻も早く復活してほしいからだ)。スプリント勝負は厳しいが、③脇本と⑨新田が掛かりきる前に主導権を奪えれば、⑤清水の猛抵抗がある。
単騎の④平原康多、⑦郡司は勝負所で先手ラインの後ろにはいたい。捲りのラインに乗っても、前橋では直線の逆転は厳しく、早めに踏み込める展開に持っていきたい。
結論は、⑨新田と③脇本の一騎打ちで⑨③、③⑨が本線。①佐藤との⑨①、③①や⑤清水からの⑤⑨、⑤③、⑤⑦が逆転。大穴狙いは⑥中川から。
11R 特別選抜予選
印 | 番 | 選手名 | 登録地 | 年齢 | 期別 |
○ | ① | 吉田拓矢 | 茨城 | 25 | 107 |
② | 小倉竜二 | 徳島 | 44 | 77 | |
× | ③ | 稲川翔 | 大阪 | 35 | 90 |
④ | 香川雄介 | 香川 | 46 | 76 | |
◎ | ⑤ | 諸橋愛 | 新潟 | 43 | 79 |
△ | ⑥ | 木暮安由 | 群馬 | 35 | 92 |
⑦ | 東口善朋 | 和歌山 | 41 | 85 | |
⑧ | 原田研太朗 | 徳島 | 30 | 98 | |
▲ | ⑨ | 古性優作 | 大阪 | 29 | 100 |
先行候補は①吉田拓矢の1車。その後ろは⑤諸橋愛―⑥木暮安由の並びで落ち着いた。過去には様々な噂も立った二人だが、今年5月の全プロで”和解”。今回も⑥木暮が⑤諸橋を立てて番手を譲る格好となった。
一方で、自力3車の内前橋を得意としているのは⑨古性優作。過去23戦で7勝・2着4回・3着7回と3連対率は78%を数える。ここは同県の③稲川翔を連れて変幻自在の攻めを見せるか。それに対し、⑧原田研太朗は前橋で過去26戦4勝・2着2回・3着2回と大敗が目立つ。位置取り的の巧さでも①吉田、⑨古性に引けを取る印象だけに、ここは展開待ちか。
本線は①吉田が逃げて⑤諸橋が抜け出す⑤①、⑤⑥。⑨古性の捲りも当然五分で、⑨③、③⑨が逆転。自力両者の両立で①⑨、⑨①まで考えたい。
10R 特別選抜予選
印 | 番 | 選手名 | 登録地 | 年齢 | 期別 |
① | 浅井康太 | 三重 | 36 | 90 | |
② | 内藤秀久 | 神奈川 | 38 | 89 | |
③ | 守澤太志 | 秋田 | 35 | 96 | |
④ | 大槻寛徳 | 宮城 | 41 | 85 | |
⑤ | 坂口晃輔 | 三重 | 32 | 95 | |
⑥ | 新山響平 | 青森 | 26 | 107 | |
⑦ | 和田健太郎 | 千葉 | 39 | 87 | |
⑧ | 南修二 | 大阪 | 39 | 88 | |
⑨ | 山田英明 | 佐賀 | 37 | 89 |
当地は2013年以降、年1回G1ないしG3に参戦し、毎回決勝に進んでいる①浅井康太が1番枠に座るが、ラインの長さは強化指定「B」の⑥新山響平にある。これで寛仁親王牌5年連続の参戦となる⑥新山だが、最高成績は2016年の準決勝。今回こそはそれ以上の成績を収めるべく、初戦から飛ばす。番手有利に運ぶ③守澤太志が抜け出す③⑥が本線。
①浅井は好枠から前々に飛びついて勝機を伺う。一方、⑨山田英明は過去前橋バンクでわずか2勝。近況成績は最も目立つが、果たしてどのような戦法で活路を見出すか。そして難しいのは⑦和田健太郎の動き。特別選抜予選から準決勝に進めるのは2着までだけに、⑥新山の後ろに飛びつく可能性も考えられる。その時は⑥新山に有利な展開となりそうだが…。
結論は本線が③⑥。逆転が①⑤、①③、③①。穴狙いで⑥⑦、⑦⑥。
競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属)
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