第36回共同通信社杯 初日振り返り
「第36回共同通信社杯」は初日一次予選12レースが終了。前半戦は平穏、中盤戦は波乱、後半戦は再度平穏という結果になった。
12Rは松浦悠士が早めに前を叩いて先行する展開。そのまま押し切るかに思われたが、後方にいた北津留翼が初日1番時計タイの9.1秒で捲って快勝。近況の調子の良さを猛アピールした。11Rは最終ホーム8番手に置かれながらも脇本雄太が異次元のダッシュ力で前をごぼう抜き。こちらも上がり9.1秒の好タイムで力を示した。
10Rは問題の徳島4車連携だったが、単騎の雨谷一樹にかく乱されて瓦解。郡司浩平が中団からの捲りですんなりと勝ち切った。9Rは新田祐大が逃げた坂本周作の番手から余裕十分の抜け出しで快勝。2014年の当地当開催の再現へ向けて、好発進を切った。
中盤戦は波乱の連続。8Rは人気を下げていた宮本隼輔が好回転の捲りで阿竹智史都の中四国ワンツーを決めた。7Rは人気を集めた平原康多が打鐘前で落車する大波乱。古性優作が長く脚を使って捲り勝った。6Rも人気の深谷知広が8番手に回され、捲り上げるも佐藤慎太郎の牽制に遭い不発。吉澤純平が最終的に捲って前を仕留めた。5Rは好位置3番手をキープした吉田拓矢が、後ろから捲った清水裕友らを振り切って勝ち星を挙げた。
4Rは各ラインがもつれあう大混戦。最終的に外を伸びた九州3番手園田匠が、内を突いた和田健太郎を微差かわして1着。3連単は7万円台の高配当となった。3Rは前が不発の展開となった浅井康太だが、最後は自力に切り替えて抜け出し1着。2Rは注目の寺崎浩平がラインを連れ込む走りで1着スタート。SS中川誠一郎らの追撃を振り切った。1Rは人気の南関東勢のワンツー。岡村潤が地元ビッグレース決勝進出へ向けて好スタートを切った。
2日目注目レース予想
2日目は5着までが準決勝に進出する「二次予選A」が3レース(10レース~12レース)と、3着までが準決勝に進出する「二次予選B」4レース(6レース~9レース)が行われる。引き続き自動番組となる。
6R
ここは四国勢は別線勝負。①島川将貴―⑨小川真太郎の徳島勢がいかにも強力だ。初日徳島4車連携だったにもかかわらず、全て着外に終わった悔しさをここで晴らす。①⑨、⑨①が本線。⑥松本貴治が先行争いに絡めば、⑤山本伸一率いる近畿勢の上位独占がある。⑤②、②⑤、②⑦が逆転候補。
7R
①山崎賢人と、⑥高橋晋也のマッチアップ。積極的に駆けそうなのは⑥高橋の方で、①山崎は前受けから捲り返すレースか。⑨山崎芳仁に展開が向くか。⑨⑥、⑨②、①⑨、⑨①が狙い目。ただし、単騎勢も強力。③内藤秀久は勝負所で好位に切り込むと、競輪界屈指のヨコの強さを見せて番手奪取がある。⑦吉田敏洋も、乱戦を狙って捲り一発を秘めるだけに注意が必要。
8R
今度は⑦新山響平と⑨原田研太朗の対戦。しかしながら、先行は実質⑦新山の1車だ。順当なら⑦新山が逃げて、番手③小松崎大地の差し込み。③⑦が本線だが、目標ない①坂口晃輔の好位切り込みが怖い。番手に絡むようなことがあれば、⑨原田や⑤鈴木裕の捲りが飛んでくる。⑨②、⑨⑤、⑤⑨辺りは押さえても面白い。
9R
近畿勢は例によって別線勝負(近畿勢は「全員にチャンスがあるように」ラインを組むことが多く、4車以上でラインを形成することは少ない)。本命不在の一戦だが、①渡邉雄太が自力で突破するか。①⑨、⑨①が本線。⑥佐々木豪が飛ばせば、④久米康平―③小倉竜二の徳島勢に浮上の目が出てくる。穴は②東口善朋の突っ込み。前の⑧稲毛健太次第ではあるが、不利な位置からでも展開を突ける脚は備わっている。
10R
好調選手が数多く揃い、超難解な一戦。実力は⑦新田祐大、⑨清水裕友だが、②浅井康太、①吉澤純平、⑥北津留翼も初日の動きよく逆転は十分。どこからでも入れる組み合わせだ。本命は⑦新田としたが、⑧柴崎淳の自力を利す②浅井と、⑨清水を組み合わせた②⑦⑨BOXが賢明。少しでも配当を追う場合は、①吉澤と⑥北津留をそこに組み込みたいが、オッズが割れると妙味が薄い。決め打ちでハマるかどうかを見るレースになるかもしれない。
11R
大注目は7月のサマーナイトフェスティバル以来2度目の連携となる①寺崎浩平と⑤脇本雄太。近い将来、競輪界の新たなゴールデンコンビとなるであろう2人が揃えば、逆らう手はない…と言いたいところだが、④松井宏佑率いる南関東勢の抵抗が強力。いくら5着条件の二次予選Aとはいえ、暴走すれば勝ち上がれる可能性は一気に低くなる。ここは仕掛けが難しい。本命は番手を活かす⑤脇本から⑤③、⑤①、⑤②、⑤⑨とやや手広く。南関東作戦が決まった際の③⑦、③⑤が逆転候補。壮絶な先行争いが展開されれば、②吉田拓矢―⑨鈴木竜士の同期ワンツーが決まる。
12R
ここも予想するだけで体力を奪われそうなカード。②郡司浩平、⑨松浦悠士、③山田英明、①佐藤慎太郎、⑤古性優作と優勝争いに確実に名前を連ねそうな選手が多く参戦する。それでも、初日上がり9.2秒の捲りを炸裂させた②郡司の出来が超抜に見える。ここも乱戦を断つか。②⑧、②⑨、②③が本線。東北勢は別線勝負で、①佐藤は⑨松浦に付ける。⑨①、①⑨は互角以上だろう。⑤古性、③山田のライン決着があっても全く不思議ではない。
まとめ
2日目にして優勝候補が激突する二次予選。これも、自動番組の楽しさであり、難しさでもある。特に二次予選Aは予想が究極に難解だ。ここは一旦力をセーブしておいて、3日目以降に本勝負の場を移すのも一つの手ではないだろうか。いずれにせよ、楽しみ方は皆さん次第である。
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競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属)
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