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KEIRINグランプリ2020(競輪グランプリ)出場選手紹介⑤~平原康多

宇都宮競輪Twitterより(https://twitter.com/u_keirin/status/1263745249316225024

KEIRINグランプリ出場選手紹介

KEIRINグランプリ2020に出場する9選手を一挙紹介。第5回は、8年連続のグランプリ出場を果たし、今年こその悲願に燃える平原康多を特集する。

デビューからの経歴

埼玉期待の新人

デビューは2002年8月5日の西武園競輪場。同年12月の取手でデビュー初優勝を飾り、2004年1月にS級に昇級する。S級デビュー2場所目の大宮記念で、いきなり準決勝進出。その後もF1・G3を中心に順調にキャリアを重ね、2005年5月の西武園でS級初優勝を果たした。

さらに6月にはふるさとダービー弥彦でビッグレース初出場を果たし、ここでも準決勝進出。9月の名古屋オールスターでは、G1初出場でいきなり初勝利を挙げるなど、早くから能力の片鱗を大舞台で見せつけた。

ビッグレース初優勝、デビュー6年目でのグランプリ出場

翌2006年には、8月のふるさとダービー富山でビッグレース初優勝。多重落車が発生する波乱のレースだったが、強豪相手に鮮やかな逃げ切りで初めての勲章を手に入れた。さらに年末には、いわき平全日本選抜でG1初の決勝進出を果たし3着に健闘。G1タイトル奪取も時間の問題、来年、再来年には表彰台の一番上に立つ姿が見られるだろうと評された。

2007年は平塚日本選手権(失格)、熊本全日本選抜(2着)で決勝進出。そして、2008年は静岡日本選手権(9着)、大津高松宮記念杯(9着)、前橋寛仁親王牌(9着)で決勝進出を果たした他、G2でも3度の準優勝を飾り、デビュー6年目にして初のグランプリ出場を決めた。

KEIRINグランプリ2008では直線コースを探した結果、最内を突く形になり2着。初出場初優勝とはならなかったが、この1年間で十分すぎる印象を残した。

G1初優勝、平原時代の到来

翌2009年には、大津高松宮記念杯でついにG1初優勝。2010年代中盤にも”ゴールデンコンビ”を組むことになる武田豊樹の先行から直線抜け出し、デビュー7年目での初タイトルを手中に収めた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=bajmInRdnuk

更に11月の競輪祭でも優勝を飾り、関東トップ選手の地位を不動のものとした。なお、KEIRINグランプリ2009は9着に終わる。翌2010年にも高松宮記念杯を制し、同開催連覇を達成。ただしこの年は後半戦にリズムを崩し、KEIRINグランプリ2010では2年連続の9着に終わってしまう。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Q-aZAibjl4g

S級S班陥落~復活、最強のオールラウンダーへ

翌2011年は、平原にとって試練の1年となった。G1決勝進出は2度あったものの、3連覇を狙った前橋高松宮記念杯では初日に「先頭員早期追い抜き」の失格を犯し、完全にリズムを崩す。その上G1・G2戦線で幾度も落車に巻き込まれ、ついにS級S班からの陥落という屈辱を味わった。翌2012年もF1・1回の優勝に終わり、G1では勝ち上がりすらままならない完全なスランプに追い込まれた。

それでも2013年、年明けの地元大宮記念で優勝を飾ると、続く松山全日本選抜で再度武田豊樹の番手から優勝。3年ぶりとなるG1優勝を飾り、涙の復活劇を果たした。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Gg0jNxegm34

この優勝で完全に自分を取り戻した平原は、2013年から怒涛の7年連続グランプリ出場を果たすことになる。2014年、2016年は競輪祭、2017年は取手全日本選抜、2018年は高知共同通信社杯を制し、グランプリに駒を進めた。G1制覇が無かった2015年も日本選手権・競輪祭準優勝、2018年、2019年はG1・3度の決勝進出、2020年は競輪祭・全日本選抜準優勝と堅実な成績を収め、いずれも獲得賞金上位に名を連ねている。

2010年代中盤は武田豊樹との”ゴールデンコンビ”で競輪界を席巻し、長きにわたって関東の第一人者としてレースを引っ張ってきた。「堅実・安定・信頼」という言葉が相応しい競輪界最強のオールラウンダー・平原康多。これまでに手にしてきたG1タイトルは7つだが、まだグランプリの称号はゲットできていない。今年は実に11度目のグランプリ挑戦。相手はこれまで以上に強力だが、その経験値で若い選手を逆転したい。

2014年競輪祭(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=0ZGx3vS6n0w
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競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属)

輪pedia 編集者兼ライターの「競輪歴15年」です。 長年培った知識を活かし、競輪に関する有益な情報を提供していきます。

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