第7回ウィナーズカップ 決勝戦結果
G2「第7回ウィナーズカップ」は21日決勝が行われ、広島の松浦悠士が優勝した。松浦は2020年以来、2度目のウィナーズカップ優勝となった。2着には脇本雄太、3着には守澤太志が入った。払戻金は3連単が2-1-7で38,050円。
決勝戦回顧
初手は8嘉永4山田5古性1脇本2松浦6福田3新山9新田7守澤。赤板1角から3新山が仕掛け、前で抵抗する8嘉永を叩いて先行。5古性がホームから巻き返すと、番手でけん制した9新田を捕らえたが、最終バックで両者が絡み9新田が落車。2松浦は1脇本が内を空けた隙を掬って進出し、直線で前を行く5古性を捕らえて優勝のゴールを飾った。
年明けから不振に苦しんだ松浦悠士が、俊敏なレース運びで復活の優勝を果たした。
東北勢は好展開に持ち込んだが…
初手で九州勢が前を取り、東北勢は後方。嘉永泰斗、古性優作、松浦といずれも自在性があるだけに、この形だといずれかのラインが東北勢の分断を仕掛けそうな並びとなった。
東北勢先頭の新山響平もその可能性を勘案し、緩やかに抑えるのではなく車間を切っての一気の仕掛け。一番前の嘉永も、誘導と車間を空けて飛び付きを含めた突っ張りを敢行したが、脚力に勝る新山が後ろを競らせずに九州勢を叩き切った。
しかし、早めに踏み合ったことで九州勢、東北勢共にやや脚力を消耗。ホームから仕掛けた古性の出足が良く、逃げる新山を捕まえに掛かる。
番手の新田はそれを見て番手でけん制。新山の行き脚も鈍っていただけに番手捲りも考えていただろうが、その前に古性と絡んでしまい、落車(古性は4着入線→失格)。またも東北勢の二段駆け作戦は失敗に終わった。
一瞬の隙を見逃さなかった松浦
新田が落車した一方で脇本と守澤も後位で競り合っており、最終バックでぶつかり合ったのち、一瞬両者の間にスペースができる。この時脇本は外帯を外しており、その瞬間を松浦は見逃さなかった。鋭く脇本の内に入ると同時に外にどかし、古性の後ろにスイッチ。直線は踏み合う新山と古性を外からかわし、盛り返した脇本らを振り切った。
年明けかららしくない動きが続き、精神的にも難しい時間を過ごしてきた松浦。しかし、前回の松山記念で本来の競走を取り戻しつつあった。今回も勝ち星すらないものの、堅実に着をまとめ、決勝で一瞬の隙を突く素晴らしい動き。今回の4日間で完全復調したと見て良い。
3年前に自身が制し、一昨年、昨年は清水裕友が制したこのウィナーズカップで、ついに中国勢4連覇を達成。松浦の2023年の反撃はここから始まる。
一方、東北勢は今回もラインが機能せず敗退。新田が絡まれて落車する不運な展開はあったものの、この展開を活かしきれなかったのは反省材料。もっとすんなり前を叩き切れる展開なら違っていただけに、初手後方がマイナスポイントとなった可能性がある。
まとめ
次回のグレードレースは3月26日(日)から始まる玉野競輪G3「瀬戸の王子杯争奪戦」。
今回まさに優勝を飾った松浦悠士が2度目の制覇を目指す他、新田祐大・佐藤慎太郎の福島SSコンビが登場。地元からは過去3回の優勝がある岩津裕介らが出場。今年度最後の記念開催にご期待ください。
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