【日本選手権競輪2026】舞台は平塚競輪場!バンクの特徴と有利な戦法・脚質を徹底分析
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施設基本データ
通称「湘南バンク」として親しまれる平塚競輪場は、あらゆる設計データが400mバンクの全国平均に極めて近く、「日本一クセのないフェアなバンク」として選手間でも高く評価されています。
| 項目 | 内容 |
| 所在地 | 神奈川県平塚市久領堤5-1 |
| 周長 | 400m |
| みなし直線 | 54.2m |
| センター部路面傾斜 | 31°28′37″ |
| 直線部路面傾斜 | 3°26′1″ |
| ホーム幅員 | 11.0m |
| バック幅員 | 9.3m |
| センター幅員 | 7.5m |
| 公式サイト | 平塚競輪公式サイト |
平塚競輪場のバンク特徴
平塚競輪場は、いわゆる「湘南バンク」として知られる400メートルバンクです。
一見するとクセの少ない標準的な400バンクですが、実際には直線の長さ、カント、風の影響、そしてラインの機能しやすさが絶妙に重なっており、単純に「先行向き」「追い込み向き」とは言い切れない奥深さがあります。
全体としてはバランス型のバンクですが、レースを細かく見ていくと、先行の残り目はある一方で、最終的にはまくり・差しが優勢になりやすいというのが平塚の大きな特徴です。
基本スペック
平塚競輪場の周長は400メートル、見なし直線は54.2メートルです。
400バンクの中では極端な数値ではありませんが、この54.2メートルという直線は、先行選手にとってはギリギリ粘り込める長さであり、差し・追い込み選手にとっては十分に届く長さでもあります。
そのため、平塚は「誰か一方の脚質だけが圧倒的に有利」というより、仕掛けのタイミングと隊列の完成度で着順が大きく変わるバンクと見るのが自然です。
バンクの見方として押さえたい点
- 400メートルバンクで、全体のバランスは良い
- 見なし直線54.2メートルは、逃げ切りも差し切りも起こりうる長さ
- コーナーから直線への流れが比較的なめらかで、スピードを維持しやすい
- ごまかしが利きにくく、脚力と位置取りの差が結果に出やすい
平塚競輪場はどんなレースになりやすいか
平塚をひと言で表すなら、「自力のスピードと番手の差しがどちらも生きるバンク」です。
先行選手が主導権を取り切ればそのまま残るケースもありますが、全体としては、最終バックから3コーナー、4コーナーにかけてスピードを乗せたまくり、あるいは番手からの差しが決まりやすい傾向があります。
特にS級戦では、単純な逃げ切りよりも、自力型が出し切って、その番手か、別線のスピード型が最後に伸びるという形がイメージしやすいバンクです。
決まり手の傾向
過去データでは、S級9車立てにおける1着の決まり手は、逃げよりもまくり・差しが優勢です。
- 逃げ:14.7%
- まくり:38.5%
- 差し:44.1%
また、2着ではマークが36.0%と高く、ラインの番手選手がしっかり連対してくる傾向も見られます。
この数字から見ても、平塚は単なる自力バンクではなく、ラインの前後関係が結果に直結しやすいバンクだと言えます。
先行・まくり・差しの有利不利
先行
平塚では先行がまったく通用しないわけではありません。むしろ、風向きや隊列次第ではそのまま押し切るケースも十分あります。
ただし、数字上は逃げ切りの割合が高いバンクではなく、特にハイレベル戦ではバックで風を受けながら踏み続ける負担が大きく、最後まで踏み切るにはかなりの地脚とペース配分が必要です。
そのため、平塚で先行を買う場合は、単に「先行しそう」ではなく、出切る力があるか、踏み直せるか、番手が仕事できるかまで見たいところです。
まくり
平塚の大きな特徴のひとつが、まくりが決まりやすいことです。
コーナーから直線へ向かう流れが比較的スムーズで、スピードに乗った自力選手が勢いを保ったまま踏み込めるため、脚をためている選手の一撃が届きやすいバンクです。
特に、前が踏み合ったレースや、先行ラインが風で脚を使わされる展開では、平塚らしい豪快なまくりが見られます。
差し
差しも平塚では非常に重要です。
見なし直線54.2メートルは、番手選手や中団から脚をためた選手が最後に伸びてくるには十分な長さで、実際に1着決まり手でも差しがもっとも高い割合を占めています。
とくにS級では、ただ追走が上手いだけでなく、自分でも踏める「縦脚のある追い込み」が強みを発揮しやすい印象です。
ライン戦での見どころ
平塚は、ラインの前の選手だけでなく、番手の重要度が高いバンクです。
2着の決まり手でマークが多いことからも分かる通り、強い自力型の後ろを回る選手がかなりの確率で上位に残ります。
そのため、予想の際は先頭の脚質だけでなく、番手選手が差せるタイプか、仕事型か、離れにくいかまで見ておくと精度が上がります。
また、平塚は直線の幅もあり、ゴール前でコースが空けば中割りや外伸びも決まりやすいため、単純な「番手絶対」ではなく、番手のさばきと踏み出しの質まで見たいバンクです。
風の影響が大きいバンク
平塚競輪場を語るうえで外せないのが、風の影響です。
相模川河口や海に近い立地のため、当日の風向きや風の強さによってレースの傾向がかなり変わります。平塚を予想するなら、出走表だけでなく、風向きまで見て初めて一人前と言っていいくらいです。
先行に有利になりやすい風
バック側が追い風気味になると、前で駆ける選手がスピードを維持しやすくなり、先行ラインが残りやすくなります。
このパターンでは、踏み出しの強い先行選手がそのまま押し切るか、番手がきれいに差す展開が増えやすくなります。
まくり・差しに有利になりやすい風
反対に、バックで向かい風を受ける形になると、前で風を受けている先行選手の消耗が大きくなります。
このときは後方の自力型や、脚をためている番手・追い込み型に展開が向きやすく、平塚らしいまくり差し決着がより出やすくなります。
風で3コーナー以降の見え方も変わる
平塚は構造上、風が一定ではなく、場所によって吹き方が変わることがあります。
そのため、3コーナーから4コーナーにかけて外を回す選手が風にあおられて苦しくなったり、逆に内をうまく突いた選手が伸びたりといった展開も見られます。
平塚をしっかり見るなら、単に「今日は風が強い」で終わらせず、どこで誰が風を受けるかまで意識したいところです。
車番の傾向
平塚競輪場では、内寄りの車番が比較的有利とされます。
特に1番車は勝率・連対率・3連対率のいずれも高く、位置取り面での優位がはっきり数字に出ています。
主な数字
- 1番車 勝率24.5% / 連対率44.0% / 3連対率58.2%
- 2番車 勝率16.1% / 連対率31.4% / 3連対率45.7%
- 3番車 勝率14.6% / 連対率31.6% / 3連対率45.7%
一方で、外寄りの車番は全体的に苦戦傾向があり、特に6番車や8番車は数字が落ちます。
もちろん選手の力関係が大前提ではありますが、平塚では車番の有利不利を無視しづらく、内枠が好位置を取りやすい分だけレースを組み立てやすいと考えておきたいバンクです。
平塚で狙いやすい選手像
平塚で安定して信頼しやすいのは、単純な先行一本型よりも、展開に応じて逃げもまくりも使える自在性のある自力型です。
また、番手からしっかり抜ける選手、直線でコースを探して伸びてこられる追い込み選手も相性が良いと言えます。
逆に、位置取りに課題がある外枠の追い込み型や、踏み直しに不安のある先行型は、展開が向かないと苦しくなりやすいです。
特に見たいポイント
- 先行だけでなく、まくりにも切り替えられるか
- 番手選手に差し脚があるか
- 風の影響を受ける展開で脚を残せるか
- 内枠を活かして好位を取れそうか
平塚競輪場を予想するときのチェックポイント
平塚の予想では、単に脚質を見るだけでは足りません。
以下のポイントをあわせて見ると、レースの見え方がかなり変わってきます。
- 当日の風向きと風の強さ
- 先行ラインの強さと番手の質
- まくり選手が仕掛けやすい隊列かどうか
- 内枠の有力選手が好位置を取れそうか
- 直線で伸びる追い込み選手がいるか
特にG1クラスになると、全員が脚を持っている前提でレースが進むため、最後はバンクとの相性や風の読み、そして位置取りの上手さが着順を分けやすくなります。
まとめ
平塚競輪場は、見た目以上に戦術差が出やすいバンクです。
400メートルバンクとしてのバランスの良さを持ちながら、実際のレースでは風の影響が大きく、まくり・差し優勢の流れになりやすい一方で、条件がそろえば先行も十分残せます。
そのため、平塚は「脚質ひとつで決め打ちするバンク」ではなく、風・ライン・番手・車番・仕掛けどころをまとめて考えるべきバンクだと言えます。
玄人目線で見ても、平塚は単純なデータだけでは割り切れない面白さがあり、展開を読む楽しさが大きい競輪場です。


