第6回ウィナーズカップ 決勝戦結果
G2「第6回ウィナーズカップ」は21日決勝が行われ、山口の清水裕友が優勝した。山口は昨年に続き、ウィナーズカップ連覇を達成した。2着には松浦悠士、3着には深谷知広が入った。払戻金は2車単が7-3で1,400円、3連単が7-3-2で10,340円。
決勝戦回顧
清水の勝因は一にも二にもライン。ナショナル組は500への対応に苦慮
初手は2深谷4成田5脇本1古性9浅井8太田3松浦7清水6神山。赤板で3番手の5脇本が前と車間を空けて8太田をけん制するが、8太田は構わず打鐘で発進。中団に2深谷、後方に5脇本という形になり、最終バックで3松浦が番手捲り。直線はその後ろから7清水が差し切り、中団から迫った2深谷以下を振り切った。
2月の全日本選抜に続き、太田竜馬の先行となった決勝。今度は中国勢がチャンスを生かし切り、清水裕友が直線抜け出して大会連覇を飾った。
初手はほぼ予想通り。脇本雄太が前中団となったことで、6番手から先に仕掛ける太田の動きに、別線がどう対応するかがポイントとなった。
脇本は赤板過ぎで前と車間を切り、後方から仕掛けるであろう太田をけん制。しかし、併せて踏み出して中団をキープするような動きはなく、少しだけ前に踏んであっさり7番手に構えた。この辺りの脇本の狙いはよく分からなかったが、これで太田の先行、深谷が中団、脇本が後方という並びになった。
ここで深谷、脇本は前と車間が空いてしまう。
これでもう少しスムーズに追走できていれば、少なくとも深谷は直線前にもう少し迫れていたはずだ。しかし、前と差を詰めるのに脚を使ってしまい、直線で伸び切れなかった。脇本はそれよりさらに差が空いてしまっての7番手ではノーチャンス。
今開催は、脇本、新田を中心とするナショナルチーム組が、500バンクの対応に苦慮しているようなコメントが多く見られた。脇本も結果は伴っていたが、自分のしたいレースができていないと連日首をひねるコメント。その微妙な感覚のズレが、決勝でこのような結果をもたらしたのかもしれない。
一方で、すんなりと先行できた中四国勢はこれ以上ない理想的な展開。太田が飛ばし、松浦が早めの番手捲り。今回は全日本選抜のように内を掬われることもなく、しっかりと前をキープできた。
ゴール前は宇都宮の長い直線を活かし、清水が余裕の差し切り。今節は初日が取鳥雄吾、準決勝が町田太我の先行を利して2勝を挙げていたが、ここもラインの強固な力を受けての快勝劇となった。
清水は近況が絶不調。静岡記念準決勝敗退→全日本選抜二次予選敗退→名古屋記念準決勝敗退と、特に自力戦では本調子に遠いレースぶりだったが、今回は若手の力強い後押しを受けて3勝。決勝戦もラインの力で鮮やかに勝ち切った。この優勝がきっかけとなり、再度自力戦でも見せ場を作れるかどうか。もちろん今年のG1戦線でも中核を担う存在だけに、「自力の再浮上」がポイントとなる。
脇本は準決勝まではいつも通りの捲りで力を示したが、決勝は中四国勢の2段駆けの前に成すすべなく敗退。奈良記念同様、中四国勢の前に屈する形となった。最大限の警戒を受ける中で、今後どのように優勝していくか。脚力は誰もが認めるだけに、今後どのように対策していくかに注目が集まる。
まとめ
清水裕友の大会連覇で幕を閉じたウィナーズカップが終了し、次回のグレードレースは3月26日(土)から開幕の玉野競輪G3「瀬戸の王子杯争奪戦」。今年、改修工事を経て新装開場となった玉野競輪場で開催される久々の記念開催をお楽しみに。
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