武雄競輪G3 決勝戦結果
武雄競輪G3「大楠賞争奪戦」は今日決勝が行われ、広島98期の松浦悠士が優勝した。松浦のG3優勝は今年4回目、通算10回目。2着には小倉竜二、3着には佐藤慎太郎が入った。払戻金は2車単が③⑦で450円、3連単が③⑦⑨で4,400円。
決勝戦回顧
初手は⑤清水裕友―③松浦悠士―⑦小倉竜二―⑥室井健一―⑧山田庸平―①山田英明―②郡司浩平―④岩本俊介―⑨佐藤慎太郎。赤板で②郡司⇒⑧山田の順で前に出るが、すかさず⑤清水が仕掛ける。打鐘から先行争いとなり、⑤清水が力でねじ伏せて先行。最終バックで②郡司も捲ったが、番手から③松浦がこれを合わせて番手から踏み込み、直線も後続を追い上げを振り切って優勝。2着にはマーク⑦小倉、3着には切り替え追い込んだ⑨佐藤が入った。
競輪界トップクラスの、力と力の激突。見ごたえある攻防を制したのは、やはり松浦悠士だった。
まず一つ目の見どころは、打鐘での山田庸平と清水裕友の先行争い。先に抑えて出た山田庸は、清水を出してしまっては一巻の終わり。決死の覚悟で突っ張り、番手の山田英も必死の抵抗で中四国勢に抵抗した。それでも、地力に勝る清水が力でまさにねじ伏せ、この時点で地元勢は勝負権を失った。
そして二つ目は、郡司浩平と番手捲りの松浦悠士の力比べ。最終バック手前からスパートした郡司は出足も良く、一旦は完全に前を呑み込む勢いで前に迫った。しかし、待ち受けていた相手は松浦。番手から絶妙のタイミングで牽制し、最終2センターで番手捲り。郡司の強襲を振り切った。
郡司の走りも決して悪くはなく、むしろ適切なタイミングで仕掛けた。しかし初日特選で完封を食らった清水の気持ちと、松浦の出来の良さが、わずかに郡司のそれを上回ったのだろう。このレベルになると、どの要素にせよわずかの差が如実に結果となって表れるだけに、ここは展開の向き不向きと気持ちの差が明暗を分けたと言える。
今年4回目の記念優勝となった松浦は、4回の優勝いずれも番手戦によるもの。展開を活かす力、更には不利な形に追い込まれてのリカバリー能力はさすがの一言であり、清水とのゴールデンコンビでの走りも安定感抜群。当然5月の日本選手権でも優勝争いが期待される。一方の郡司も敗れはしたものの、準決勝までの走りは圧巻の一言で、調子には全く不安がない。この出来をキープすれば、日本選手権でも決勝進出は必至だろう。
また、直線の伸びが目を引いたのは3着の佐藤慎太郎。ここのところやや低空飛行が続いていたが、決勝の切り替え・コース突き・伸びはいい頃の走りに戻ってきており、次回以降の復活が期待される。地元の山田兄弟は強敵相手に必死の抵抗を試みたが、別線との地力の差をまざまざと見せつけられた、やはりこのクラスに入ると、優勝には相当展開に注文が付きそうだ。
まとめ
松浦悠士の優勝で幕を閉じた武雄記念が終了し、次回のG3開催は4月29日(祝・木)から奈良競輪場で開催される「施設整備等協賛競輪・秋篠賞」。日本選手権直前でSS不在となり、傑出者不在の大混戦となりそうだ。どうぞお楽しみに。
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