松阪競輪場の特徴を分析

3月25日(木)~3月28日(日)まで、松阪競輪場でG2「第5回ウィナーズカップ」が行われる。今回は、松阪競輪場の特徴、決まり手、平均配当を徹底分析していく。

松阪競輪場のバンク特徴

まずは、松阪競輪場のバンク特徴から。基本のバンクデータは以下の通り。

バンク周長400m
見なし直線距離61.5m
センター部路面傾斜(カント) 34゜25´29″
ホーム幅員10.9m
バック幅員9.0m
センター幅員7.7m

みなし直線は61.5mで、400mバンクの中では5番目に長いものの、それよりも短い立川などと比べると体感ではそこまで長いわけではなく、「やや長め」くらいの感覚で考えればよい。

一方で、カントは他の400mバンクに比べて圧倒的に大きく、333mバンクと比較してもそん色のないレベルできつい。したがって、捲り・追い込みが利きやすくなっており、先行選手には不利なバンクと言われている。また、カントが大きい分スピードが出やすいバンクであり、タテ脚を秘める追い込み選手には有利に働く一方で、タテに踏めない選手は展開を活かし切れないケースも散見される。

松阪競輪場の決まり手

続いては、松阪競輪場の決まり手を見る。今回の調査対象は、2019年9月~2020年6月に行われたS級戦9車立てレース合計122R。

1着割合2着割合
逃げ16回13.01%17回13.93%
捲り29回23.58%34回27.87%
差し78回63.41%31回25.41%
マーク0回0.00%40回32.79%

見ての通り、1着の決まり手は圧倒的に差し優勢。自力と差しの割合も36%:64%となっており、先行選手には厳しいデータが出ている。

2着の割合も差し・マークの方がわずかに有利。マークの決まり手は32%で、比較的ラインで決まりにくいバンクと言える。またこちらも逃げは13%となっており、結果を残したいなら自力選手はなるべく逃がされたくないところ。

松阪競輪場の平均配当

続いて、松阪競輪場の平均配当に触れる。今回も例によって、対象は2車単と3連単のみとする。

3連単2車単
最高配当426,290円74,760円
最低配当320円130円
1日ごとの最高平均配当90,638円16,192円
1日ごとの最低平均配当3,010円770円
全体平均配当31,109円5,238円
万車券出現数63レース15レース
万車券率49.61%12.10%

3連単の平均配当は31,109円でやや高め。ほぼ2レースに1レースの割合で万車券が飛び出しており、比較的荒れやすいバンク。過去には300万円台の配当が出たこともあり、大穴狙いも十分通用する。

松阪競輪場で勝負するにあたって

ここからは、筆者が実際に松阪競輪場のレースを観戦して感じたことを記していく。車券購入の一助にしていただければ幸いである。

・データが示す通り、荒れやすいバンク。直線が長い分、後ろで脚を溜めていた捲り・追い込みの選手も届くため、逃げ以外であれば実力は発揮しやすい傾向にある。

・長い直線で番手の選手が伸びを欠き、ライン3番手の選手が頭まで届くケースも。穴はタテ脚秘める3番手の突き抜け。また、カントが大きくスピードレースとなりやすいため、得点上位の番手選手でもスピードが無いと差し切れない場合がある。

まとめ

今回は、松阪競輪場の特徴・傾向をご紹介した。再度まとめると、以下の通り。

・直線が長く、カントがきつい。逃げが不利で、捲り・差しが有利。特に差しの決まり手は60%を超えており、1着は追い込み選手を中心に狙いたい。

・万車券が出やすく、大穴狙いも十分通用。G2開催で実力も接近しているため、迷ったら手広く買うのが吉。

個人的には直線での逆転劇が面白いバンクで、トップクラスの選手が集まるG2以上の開催には適していると考える。その分配当も面白くなりそうで、積極的に配当を狙っていきたい。

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