四日市競輪G3 決勝戦結果
四日市競輪G3「ベイサイドナイトドリーム」は今日決勝が行われ、新潟79期の諸橋愛が優勝した。諸橋のG3優勝は2019年の弥彦記念以来通算8回目。2着には平原康多、3着には香川雄介が入った。払戻金は2車単が⑤③で3,230円、3連単が⑤③⑧で47,040円。
決勝戦回顧
初手は③平原康多―⑤諸橋愛―①浅井康太―⑦松浦悠士―④原田研太朗―⑧香川雄介―⑥福島武士―②深谷知広―⑨守澤太志。打鐘前2コーナーから仕掛けた②深谷が一気に主導権を奪うと、③平原はすんなり3番手をキープ。⑦松浦は最終ホーム6番手から巻き返したが、③平原に捲りを合わされて不発。直線は捲った③平原をゴール寸前で⑤諸橋が捕らえて1着。3着には切り替えた⑧香川が入った。
展開を読み切った平原康多の奮戦に応え、諸橋愛が久々のG3優勝を飾った。
展開は特筆すべきものもないほどにシンプル。後方8番手から一気に主導権を奪った深谷知広を送り出し、すんなりと3番手をキープした時点で関東勢に勝機が到来した。逃げる深谷のスピードに乗じれば、後方からの仕掛けはなかなか決まりづらい。松浦悠士の6番手からの巻き返しを合わせ切り、あとは深谷のスピードが鈍ったところで前を捕らえて…という絶好の形に持ち込んだ。最後は雨のコンディションと、四日市の長い直線が上手く作用し、諸橋に優勝が舞い込んだ。
関東勢に展開が向いたポイントは2つ。1つ目は、初手で前を取った平原の好判断だ。仮に松浦に前を取られると、主導権を奪いそうな深谷を迎え入れて3番手をキープするために、一旦松浦を切らなければならない。そこで松浦に突っ張られ、無用な脚を使ってしまうと今度は深谷に逃げ切りを許す可能性が高くなる。それならば、最初から前を取っておいて松浦ににらみを利かせ、深谷の上昇を待つ形の方が良い。諸橋は優勝インタビューで「平原の想定内の展開だった」と語ったが、その辺りに平原の”競輪IQ”の高さを見た。
2つ目は、松浦の”判断ミス”。ここではあえて「ミス」と書くが、ライン4車で走る以上、その厚みを活かしてレースをしなければならなかったのが今回の松浦。具体的には、深谷の仕掛けに乗じて上昇し、3番手をキープするか、もしくは失速覚悟で更に前に踏まなければならなかった。しかし、平原との外併走や深谷との先行争いを恐れたのか、松浦は6番手のまま動かず。結果としてラインの長さを全く活かせずに終わってしまった。この松浦らしからぬ消極的な走りが、より関東勢に有利に働いた。
そして、最終バックで松浦に番手を奪われかけてからの諸橋のリカバリーは見事の一言。口が空きかけてからの追走で直線差し切る勝ちっぷりに、関東有数のマーク選手の意地を見た。今後も、G1優勝・SS復帰を大目標に各地で大暴れすることだろう。
また、平原にすんなりとした捲りを、それも3番手から打たれては苦しかった深谷だが、自分の形はしっかりと作ってレースを支配した。この走りができれば、今後のG1戦線でも存在感を見せられるだろう。
まとめ
四日市ナイターG3が終了し、次回のG3開催は4/8(木)から始まる川崎競輪ナイターG3「桜花賞・海老澤清杯」。地元期待の郡司浩平が大注目の存在となりそうだ。どうぞお楽しみに。
競輪を買うなら『みんなの競輪』
キャッシュバックでお得に競輪が楽しめる!「みんなの競輪」公式サイトはこちら!
PIST6公式投票サイトのご登録はこちら!
公式LINEでお得な競輪情報を配信中!!
オートレースくじ「当たるんです」はこちら!
【いつでも輪pediaの記事更新通知が受け取れる!ポップアップ通知の利用方法】
輪pediaメールマガジン登録はこちら!
オススメ記事
競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属)
最新記事 by 競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属) (全て見る)
- 【新競輪・PIST6】本日の予想情報 - 2024年9月30日
- 競輪のルール編~後編~分かりにくい失格もこれを読めば解決! - 2024年9月18日
- 競輪のルール編~前編~分かりにくい失格もこれを読めば解決! - 2024年9月17日