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KEIRINグランプリ2020(競輪グランプリ)出場選手紹介⑨~守澤太志

四日市競輪場Twitterより(https://twitter.com/yokkaichikeirin/status/1216190997803094016

KEIRINグランプリ出場選手紹介

KEIRINグランプリ2020に出場する9選手を一挙紹介。最終回となる第9回は、激戦のグランプリ出場争いを制し、9番目の椅子を手に入れた秋田96期・守澤太志を特集する。

デビューからの経歴

デビュー~S級初優勝:長い下積み時代

デビューは2009年7月18日の青森競輪場(③①❷)。A級時代は1年半の間に14回の優勝を飾り、2010年4月のルーキーチャンピオンレースでは深谷知広の4着に入る。2011年1月からS級の舞台に上がると、初戦の和歌山記念でいきなりS級初勝利(⑥④①⑤)。しかしその後は上位クラスの壁に跳ね返され、2012年後期にはA級に降級。この頃から、戦法を先行主体から捲り主体に徐々にシフトチェンジしていくこととなる。

2013年1月に再度S級に復帰すると、同年後期から徐々に成績が安定。1着を量産するようになり、翌年7月には弥彦寛仁親王牌でG1初出場を果たす(③⑤⑧⑦)。そして、2015年8月の富山競輪場で、デビュー6年目にして待望のS級初優勝を飾る。

S級初優勝のレース(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Ses7rTcWe2U

この優勝を機に、守澤は徐々にG1戦線にも顔を出す、北日本期待の若手選手として頭角を現すようになる。

2016年以降、G1の舞台へ

翌2016年には、6月の久留米記念でG3初優勝。目標の新田祐大が不発の展開から切り替え、鋭く2センターで中を突く鮮やかなレースぶりだった。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Q2Ube_X-304

更に、9月の富山共同通信社杯では⑤③②としぶとく着をまとめ、ビッグレース初の決勝進出を果たす(5着)。この年は日本選手権を除く5つのG1に出場し、守澤にとって大きく飛躍を遂げた1年となった。

しかし、翌2017年は波乱万丈の1年となる。京王閣日本選手権でG1初の決勝進出を果たしたものの(7着)、高松宮記念杯で2度の落車、共同通信社杯は決勝で失格。続く青森記念からは初日落車、前橋寛仁親王牌最終日失格、名古屋2日目落車、防府2日目落車、競輪祭で2度落車、佐世保記念3日目失格と事故のオンパレード。走りの荒さばかりが目立つ半年となり、2018年は斡旋停止やS級2班への降班を余儀無くされる。

それでも2018年後期からは復調し、F1で3度の優勝。翌2019年も大きな事故なく走り抜き、2020年を迎えた。

2020年、S級S班の座に

2020年は年始の四日市、2月静岡と優勝。勢いそのままに3月福井ウィナーズカップでは準優勝を果たし、早くも賞金ランキング上位を伺う順位に付ける。その後も堅実に着をまとめ、名古屋オールスター(7着)、前橋寛仁親王牌(5着)では強豪相手に懸命に食い下がり見事決勝進出を果たす。グランプリ出場を決める競輪祭では二次予選敗退となったが、敗者戦を①③の成績でまとめて山田英明との賞金争いをわずか180万円制し、グランプリ出場の最後の椅子を掴み取った。

本来であれば、G1決勝の表彰台が一度もない守澤の成績ではグランプリ出場は到底厳しかっただろう。しかし、今年は賞金が高額な日本選手権が中止となったことも有利に働いた。実力もさることながら、ツキを存分に活かして勝ち取ったグランプリの舞台。超強力なメンバー相手に一泡吹かせることが出来るか。

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競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属)

輪pedia 編集者兼ライターの「競輪歴15年」です。 長年培った知識を活かし、競輪に関する有益な情報を提供していきます。
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