5月23日~24日、武雄競輪場で「全プロ記念競輪」が開催されます。400mバンクの中でも最長の直線を誇る武雄競輪場の基本データや特徴をお届けします。

施設基本データ

佐賀県武雄市に位置する武雄競輪場は、「オッズパーク武雄」の呼称でも親しまれています。2016年のリニューアルを経て、現在では400mバンクとして全国屈指の直線距離を誇る「追い込み有利」なバンクとして定評があります。

項目内容
所在地佐賀県武雄市武雄町大字武雄4439
周長400m
みなし直線64.4m
センター部路面傾斜32°0′19″
直線部路面傾斜2°17′26″
ホーム幅員9.7m
バック幅員8.7m
センター幅員7.4m
公式サイトたけお競輪公式サイト

バンクの特徴と傾向

武雄バンクは「400mバンク日本一の長い直線」と「ややきつめのカント」、そして「コーナー特有のクセ」が複雑に絡み合う、追い込み選手(差し・捲り)にとっての楽園とも言える舞台です。

圧倒的な「直線の長さ」と決まり手(差し有利)

最大の特徴は、400mバンクの中で全国最長となる64.4mという「みなし直線」です。

  • 差し(追い込み)の優位性: 直線が非常に長大であるため、1着の決まり手は「差し」が断然有利となります。最終コーナーを後方で回ったとしても、直線だけで前団を飲み込む大逆転劇が頻発します。

先行(逃げ)にとっての過酷な環境

  • 先行の難しさ: 64.4mの直線は自力選手にとって極めて高い壁となります。道中のペース配分を完璧にこなしても、ゴール直前で後続の強襲に遭いやすく、最後までハナを切って逃げ切るには桁違いの地脚(スタミナ)と実力差が要求されます。

コーナーのクセと「捲り」のタイミング

センター部のカントは32°0′19″と、400mバンクの平均よりもややきつめに設計されています。

  • 3コーナーの罠: 武雄バンク最大のクセとして、「3コーナー付近に外へ浮きやすい(膨らみやすい)ポイントがある」ことが挙げられます。
  • 仕掛けの技術: この浮きやすいポイントで捲りに行くと外へ大きく飛ばされて不発になるリスクが高いため、捲りを決めるには「3コーナーに入る前に早めに仕掛けて出切る」か、あるいは長い直線を活かして「直線に入るまで待ってからの捲り追い込み」に徹するかの極端な判断が求められます。

競りと直線の攻防

ホーム幅員(9.7m)やバック幅員(8.7m)は400mバンクの中で「やや狭め」の部類に入ります。

  • アウトコースでの我慢: コース幅はタイトですが、カントがややきつめに造られているため、激しい競り合い(位置取り)においてアウト(外側)で踏ん張らされても、比較的遠心力に耐えやすく我慢が効くという特徴があります。
  • 走りやすさ: コーナーのクセを除けば、路面自体は「クセがなく軽くて走りやすい」と選手から評価されています。長い直線をロスなく駆け抜けられる「純粋な決め脚(トップスピード)」が何よりも重視されるバンクです。