15日に平塚競輪場で行われた「女子オールスター競輪」決勝は、佐藤水菜(神奈川)が完全優勝を決めた。パリ五輪帰りで帰国は開催初日の朝というハードスケジュールの下、圧倒的な力の差を見せ3連勝。特に2日目の予選2は、上り11.4という男子選手顔負けのタイムで2着の児玉碧衣以下を9車身離した。
児玉碧衣も”白旗”…圧倒的な力差は否めず
トップ選手が揃っているはずのオールスターで、新人選手がチャレンジレースで見せるようなパフォーマンスを披露した佐藤。しかも遠征から帰国して即、この走りだ。もはや他の選手は抵抗すらできないのだろうか?
2日目に9車身離され、決勝も仕掛け遅れ捲れずに終わった児玉はレース後、「個々(の力)では勝てない。一人の作戦では勝てない、あの脚力差では」と”白旗宣言”。誰よりも勝利に貪欲なはずのガールズ第一人者からも圧倒的な力差を認める言葉が出た。
五輪へ向けたナショナルチームの練習でさらにレベルアップした佐藤だが、まだ25歳。今回同時にパリに飛んだ太田りゆはナショナルチームからの引退を表明したが、佐藤は年齢的にも4年後のロサンゼルス五輪へ向けて練習を継続するだろう。ここからが選手人生の最盛期となることは必至で、簡単にその牙城が崩れるとは考えにくい。
その上、ラインを組めないガールズケイリンでは、どれだけ後方に置いても脚力差が如実に表れてしまう。それ以前に、残り1周から仕掛けてトップスピードを最後まで維持できる佐藤の走りでは、前の選手は仕掛ける前に呑み込まれてしまうことは、今回の3日間で証明済だ。
佐藤が敗れるとすればどのようなレース?
そんな佐藤が敗れるシーンがあるとすれば、どんな場面だろうか。
①仕掛けが長くなり直線番手から差される
昨年11月の競輪祭女子王座戦は、番手から捲ったが後ろの梅川風子に直線差されて2着となった。このように、前で踏む距離が長くなって番手から差されるシーンは十分にある。それでも、今回は番手にハマった太田りゆ・日野未来らを全く寄せ付けず押し切ったため、差せる選手は非常に限られてくるだろう。
②先行有利のバンクで後方に置かれる
昨年8月の西武園ガールズドリームレースでは、児玉碧衣に叩かれて内に詰まり、巻き返せず3着に終わった。西武園のように先行が有利なバンクでは、実力以上に位置取りが重要となってくる場合があるため、置かれると厳しくなる可能性はある。しかし、同様に先行有利とされる松戸で行われた昨年10月のオールガールズクラシックでは捲りも2本決めており、この効果も非常に限定的だ。
このように、展開のアヤで敗れる可能性はあるとはいえ、その可能性は現状かなり小さい。あとはそれ以上に力を付けた選手が台頭するのを待つしかないだろう。例えば126期ですでに本デビュー後優勝を果たしている仲澤春香などは、その可能性を秘めていると言える。
いずれにせよ、今後もガールズケイリンは佐藤水菜を中心に回ることは確実。次回の斡旋は9/14~9/16の前橋F2(ナイター)を予定している。
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