第76回日本選手権競輪 決勝戦結果
G1「第76回日本選手権競輪」は今日決勝が行われ、福井の脇本雄太が優勝した。脇本は2019年の松戸以来、3年ぶり2回目の日本選手権制覇となった。2着には佐藤慎太郎、3着には守澤太志が入った。払戻金は2車単が8-9で2,520円、3連単が8-9-7で18,320円。
決勝戦回顧
初手は8脇本1古性4東口3清水6荒井5眞杉2平原9佐藤7守澤。残り2周半から前を抑えた5眞杉が、打鐘前2角でスパートし先行態勢。8脇本は最終ホーム過ぎからの巻き返しで、中団から先捲りを打った3清水、番手から出た2平原を呑み込む。後ろは9佐藤が1古性を捌き、直線で前に迫ったが、8脇本が振り切って優勝のゴールを飾った。
脇本雄太が3年ぶりのG1制覇。不利な展開を跳ねのけて、日本一の実力を見せつけた。
初手はほぼ予測通り、近畿の前受けで清水裕友が中団、眞杉匠が後方。眞杉が残り2周半で抑えて脇本を後方に追いやり、打鐘前2角で決死のスパートを見せた。ここまでは、大方の予想通りの展開となった。
実質残り1周のレースとなったが、脇本が最終ホーム過ぎからの巻き返し。ここからは、脇本が勝ち切ることができた2つの理由を考察する。
脇本が勝てた2つの理由
➀オーソドックスな400バンク・いわき平
脇本が決勝で敗れ去った奈良記念、そしてウィナーズカップは、自身が仕掛ける前に先行ラインに番手捲りを打たれたが、今回は先行番手の平原康多が捲る前に動くことができた。先行有利でトリッキーな奈良や、走り慣れていない500バンクの宇都宮では自分の仕掛けができなかったが、オーソドックスで直線も長いいわき平では、自身の実力をしっかりと発揮できたのではないか。
②番手捲りが遅かった平原のレーススタイル
奈良記念、ウィナーズカップは共に先行番手が最終バックで番手捲りを放ったが、今回の平原は脇本が背後に迫ってきても、それを封じるだけの番手捲りを打つことができなかった。初日特別選抜予選のレース内容を見てもわかる通り、平原は簡単に番手捲りを打たず、なるべく前を残すレースを試みるタイプ。番手選手としては最高のスタイルだが、今回はダービー決勝、しかも相手が脇本という場面。その気概が仇となり、脇本の捲りを許す結果となった。
脇本も、二次予選、準決勝と後ろに差されており、決して100%の状態ではなかった可能性はある。そんな局面でも、清水の中団捲り、平原の番手を呑み込めたのだから、その強さをこれ以上言葉で語る必要はないだろう。
強烈だった佐藤慎太郎の仕事
一方で、見方によっては脇本以上のパフォーマンスを見せたのは2着の佐藤慎太郎だ。先手ライン3番手を追走していたが、前の平原が脇本に対応できなかったのを見るや、脇本番手の古性を一発で捌く驚愕の動き。
極限のスピードバトルの最中にあって、この動きをできる選手はそうそう存在しない。直線は脇本を差せ込めず、中を割ってきた守澤太志との2着争いを制するに留まったが、マーク選手としては最高級の働きを見せたのは言うまでもない。恐ろしい45歳である。
決勝進出選手の次回出場予定
優勝した脇本はの次回出場予定は5月22日~の地元・福井F1。6月の高松宮記念杯競輪は不参加となっており、5月・6月はG3/F1戦が中心となる。それだけに、グランプリ出場を決定づけた今回の優勝は限りなく大きい。
2着の佐藤、3着の守澤、4着の平原、7着の清水は次回5月14日~の函館記念(ナイター)に出場予定。5着の古性、9着の眞杉は5月22日~の宇都宮記念、6着の荒井は5月20日~の松山F1、8着の東口は5月18日~の武雄F1が次回斡旋となっている。
競輪を買うなら『みんなの競輪』
キャッシュバックでお得に競輪が楽しめる!「みんなの競輪」公式サイトはこちら!
PIST6公式投票サイトのご登録はこちら!
公式LINEでお得な競輪情報を配信中!!
オートレースくじ「当たるんです」はこちら!
【いつでも輪pediaの記事更新通知が受け取れる!ポップアップ通知の利用方法】
輪pediaメールマガジン登録はこちら!
オススメ記事
競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属)
最新記事 by 競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属) (全て見る)
- 【新競輪・PIST6】本日の予想情報 - 2024年9月30日
- 競輪のルール編~後編~分かりにくい失格もこれを読めば解決! - 2024年9月18日
- 競輪のルール編~前編~分かりにくい失格もこれを読めば解決! - 2024年9月17日